アメリカで妊娠・出産・退院・産婦人科での検診を詳しく体験談も紹介

米国のお産について、産婦人科、妊婦健診、出産、その後の予後・通院、その他文化的なことを詳しく解説。日本とどんな点が違うのかも触れながら実際の米国での妊娠出産を時系列にご紹介。

これからアメリカへ来られる妊婦さん、米国生活中に妊娠を予定されている方は妊娠期間中と出産後の通院と検診について是非ご参考ください。

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アメリカ出産体験 妊娠から出産・退院・産婦人科での検診を紹介

こんにちはー。キョウコ@NandaroAmericaでーす。

このブログではこれまでに多数の米国での妊娠出産に関わる記事を掲載して来ましたが、この記事は妊娠から出産までの診察内容や医療スケジュール、妊娠中にしておくべき手続きや赤ちゃん・粉ミルク・ベビーフード関連の準備、そしてその後の出産後検診、新生児検診などを時系列でまとめ、さらに詳しく解説します。

これからアメリカに来られる妊婦さん、妊娠を予定されている在米の皆さんの不安解消・準備の参考になれば嬉しいです。



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アメリカの妊娠検査薬・妊娠の確認の方法

妊娠を自分で確認する方法は日本と同様に薬局やスーパーなどで購入可能の市販の妊娠検査薬や、病院での尿検査などがあります。

病院での尿検査は市販の妊娠検査薬よりも初期の段階で妊娠を検知すると言われています。

私の場合は具合が悪いのが長く続いたのでERに行って、そこで尿検査をして妊娠陽性と言われました。また、病院に行く前に市販の妊娠検査薬(クリアーブルー Clear Blue)にて自宅で検査をしましたが、超初期のためか妊娠陰性と出ていました。超初期の場合はこういうこともある可能性があるんですねー。

詳しい体験談はこちらです。

米国で孤独な妊婦1 ER&超初期眠りづわり編



妊娠の判定をする時期

妊娠しているかどうかが判定できる時期は、最後の排卵日が正確にわかっていないとなかなか難しいですが、最終月経から5、6週間とかいいますね。

妊娠したかどうかを気にされている方は、生理が遅れているとわかった時点で最終月経から数えて自分で検査するか、生理がくる前の時期に判断したい場合は、病院の感度の強い検査薬で検査してもらうかがいいようです。

保険のプランによって、妊娠反応の検査はカバーされる・されないがありますので、事前に保険会社か病院に電話して確かめる必要があるかと思います。

アメリカの妊娠検査薬はこんなのがあります。

妊娠中のお母さんと5歳までの子供が受けられる低所得向け福祉 WIC

WICという妊娠中のお母さんー子供が5歳(義務教育就学年齢)になるまで利用できる福祉は、利用されている方が多いことで有名。

もし女性が妊娠中に収入がなかったり、一定の収入がない、誰かの扶養になっていない場合など、経済的に母体と生まれてくる子供の健康・栄養が守れない経済状況の場合には使える福祉があります。

妊娠中に医師に相談するか、自分で申し込むかで加入することができます。産後も申し込むことができます。

WICについて詳しくはこちらをご参考に。

アメリカの福祉 WICの受給資格・申請方法・サービス内容と受給体験談

アメリカで失業したら 政府の公的援助リスト 失業保険・WIC・TANF・医療保険など



出産をする病院の予約を取る&通院時に無料通訳サービスが使える

妊娠していると産婦人科にて診断されるのは、経膣エコーで心音が確認される7週目以降。

なので、妊娠検査薬で妊娠と出た後から心音が発生するまでの間の数日の間に産婦人科に行ったとしても、「妊娠している」と扱われず、数日、数週間後再検査となり、心音を確認してから「妊娠」となります。

そうすると、検査後にパケット(書類一式)がもらえ、出産する病院の予約を取るよう、パンフレットなどが渡されます。

私がお世話になっていた産婦人科では、出産をする病院を決めるのは早い方がいいと言われました。

また、毎回妊娠の検査を受ける産婦人科ですが、通常は無料で日本語の通訳(電話越し)サービスを受けることができます。自分の英語のスキルによって、使うか使わないか判断されるといいかと思います。使いたい場合は予約をする際の電話や、受付の人にお願いすると対応してくれます。

このサービスは多民族国家のアメリカでは医療提供側は患者側から要求があった際に断ることはできないそうです。



アメリカのつわりの対処法と文化について

アメリカの人もつわりはあると思うのですが、あまり日本で聞くような、とても重度のつわりや、入院して安静にするレベルのつわりの体験を聞いたことがありません。

実際に吐いてしまう人は少なくないと思いますが、どうもアメリカの先生、また妊婦さん向け本には、我慢できる程度の吐き気の対処法ー炭酸水やジンジャーエールとクラッカーを食べるーを勧めるレベルな感じです。

もし医療の助けが必要なほどのつわりの場合はどういう対応があるのかはわかりませんが、まず担当の産婦人科の先生に報告・相談して対応されるのでしょう。

全く食べられなくて点滴をしてもらうほどのつわりというのはアメリカではどうなるんでしょうね。

つわりについての記事はこんなものを他にも記載しています。↓

米国で孤独な妊婦2 うどんを片手に涙する食べづわり編

米国で孤独な妊婦6 日米の妊娠情報・医療の違いで驚いた事まとめ

ちなみに、本の中で紹介されていた珍しいつわりのタイプの話で「土が食べたくなる」傾向のつわりがあるっていうのが驚きでした。いろんなことが起きる妊娠中の母体。



読んでおきたい妊婦さん向けの有名な本

アメリカの妊娠・出産本といったらこれ!What To Expect When You Are Expecting紹介

こちらの記事で紹介した本は、アメリカで長年の間、最も読まれている妊婦さん向けの本だそうだす。何度も改訂されているので、医療の進歩とともに、最新アップデートがされています。

また、ホームページも充実しているので、本を買わずとも、HPだけで十分かもしれないです。

https://www.whattoexpect.com/

ちなみにこの本はシリーズ化していて、新生児のお世話編、1、2歳児の育児編なども出ています。

妊娠中の検査の内容について

妊娠中の定期検診は、問題が特にない妊娠の場合、最初は1ヶ月おき、次に2週間おき、臨月では1週間に1度のペースになります。日本と大体同じだと思います。

ただ、保険のプランによって、超音波(エコー)の回数が違ったり、問題のない妊娠と判断されている場合は、エコーが日本のように毎回しないのが一般的です。

妊娠中は胎児のスクリーニング、予防接種、血糖値テストなどを受けます。

こちらの記事で細かくまとめてあります。是非ご参照ください。

アメリカの妊婦健診 妊娠から出産までの検診スケジュールと内容・感想

アメリカで孤独な妊婦12 妊娠糖尿病の検査で失敗した話

アメリカで妊娠中の体重の増減・管理について

私は日本人平均よりも身長と体重は多めの大柄な方ですが、つわりの時にかなり痩せたものの、最終的にはかなり増えて臨月を迎えました。

検診の際は必ず身長体重を計りますが、「増やしましょう」「増やさないようにしましょう」「臨月までに何キロでキープしておくこと」など、体重の指導は一切入りませんでした。

アメリカのお医者さんは日本の産婦人科医よりもこの辺をとても鷹揚に構えています。「何を食べるな、何を食べろ、増やせ、増やすな」関連の栄養指導は一切ないのですが、クリニックや病院に業者が営業に来ているらしい「妊娠中のサプリ(結構高い)」



両親学級

両親学級は先ほどご紹介した妊婦さん向けのベストセラー本でもオススメされています。また、妊娠と診断された産婦人科に尋ねたり、待合室のパンフレットなどでもその地域の政府や病院などが主催している両親学級の情報があるかと思います。

オススメの両親学級は、産婦人科の先生やナースに聞くか、出産する予約を入れている病院の窓口に聞くか、インターネットで地域の名前+Parent class などで検索するとヒットするかと思います。

アメリカで孤独な妊婦 14 両親学級の先生の話

米国で孤独な妊婦7 両親学級に通った感想と体験談

うちの場合は、初めての出産だったので夫婦で学ぶべきことと心構えが必要だったので2ヶ月ワンコース通いました。結論としてはとってもよかったです。先生は女性の味方、子供の味方。夫も心構え・気遣いの姿勢を少しは学べたと思っています。

男性は妊娠中の女性のようにホルモンや体そのものの変化を実体験して親になる心理的な準備や責任感が育たない人もいます。(人によります!)うちの旦那、ちょっとぼんやりしてるな、大丈夫なの!?と思う方は絶対行った方がいいです。このご時世で、実際に通わないでいいオンラインコースも増えているようです。



粉ミルクやベビーフードのレジストリをする

完ミにする人もしない人も、粉ミルクの試供品と割引のシステムに登録することができます。かかりつけの産婦人科でパンフレットやクーポンをもらうか、もしもらっていなかったら、窓口で聞く。

またはアマゾンのベビーレジストリ・ファミリー会員のレジストリをすると割引・配達無料でとてもお得なので、こちらをとってもお勧めします。

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このリンクからアマゾンのベビーレジストリ(赤ちゃんの生まれる前)や、ファミリー会員登録(赤ちゃんが生まれてから、同じ内容の割引を受けられる)をすると赤ちゃんのために必要なアイテム(クリブ、カーシート、家具、お風呂用品、粉ミルク、哺乳瓶、オムツなどなど)の送料無料と割引が受けられるようになります。

赤ちゃん用品のお買い物をアマゾン一本で絞ってしまえば、お子さんが2、3歳になるまでにはかなりの節約になりますので非常にお勧めです。ぜひリンクから会員登録を。



バースプランを用意する

バースプランとは、お産当日にどんな風にお産をとりおこなってほしいかの希望を書いておく紙です。

通常分娩の場合はナースさんや医師の判断で、妊婦さんの希望を優先してくれることもあります。医療事項の優先で必ずしも全てが希望通りにはいかないので、ざっくりと、そんなに期待しないで書くことをお勧めします。

私の場合は用意して行ったものの、なぜか読まれることはありませんでした。

カーシートは必ず買って車に装着しておく

州の法律によりますが、アメリカはほとんどの場所が車社会。出産後退院して家に帰る際はカーシート(赤ちゃん用チャイルドシート)を設置していることを医師に証明しないと退院ができません。

ということで、臨月になる前に買って、車に装着しておくことが絶対必要です。生まれる前に買っておくべきもの、いろいろありますね。詳しくは以下の記事にまとめてあります。

米国で妊娠孤独な妊婦の話9 出産前に必須のカーシート&クリブ&バウンサーなど紹介



臨月になったらいつでも入院できる準備を&もし早めに産まれそうになったら

臨月になる少し前から、検診で、もういつでも入院できる用意をしておいてねとか言われるので、かなり意識も変わってきます。

インターネットでも検索すれば荷造りすべき持ち物のリストはいろいろ出てきますが、私は特に病室でのスマホのチャージャー関連などを事前にもっと用意しておけばよかったと思いました。

入院すると、器具をお腹の周りにつけたり、点滴をする場合もあります。そしてベッドから動けないので長いケーブル類は必要でした。

米国で出産孤独な妊婦13 入院出産時に必要な持ち物リスト

↑こちらもご参考ください↑

お産で入院する際

いつ起こるかわからない破水や陣痛ですが、医師から事前に説明があるかと思います。

妊娠もお産も十人十色で、全員コンディションや状況は違うと思いますので、検診の際に、どこに連絡すればいいのか、救急車(911)を呼ぶのか、判断の決め手などを確認しておくのをお勧めします。陣痛だけの場合、早く行き過ぎても返されることがあります。(涙)

入院手続きの際に、頼むと無料で通訳がつけられるので、そちらも必要な方はお願いしましょう。



無痛分娩について

入院時、または入院してからの妊婦さんの判断で無痛分娩を希望するかどうかが決められます。アメリカ全体では71%の妊婦さんが無痛分娩を選択すると言われています。

この背景には、アメリカのお産は通常分娩の場合は入院期間が2日、帝王切開でも3、4日程度と極度に短いこと、また、お産をしてからすぐ職場に復帰する(しなければいけないー産休制度が日本のようではないので無給・またはポジションがなくなってしまう恐れもある場合が)ケースも多いので、体力温存と早い回復のために無痛分娩を選ばざるを得ない状況もあると感じます。

Epidurals increase in popularity, Stanford study finds

入院中の食事がしょぼい

アメリカあるあるで、アメリカの入院食はしょぼいのは有名ですが、漏れなく、産後のお食事もしょぼい場合が多いようです。私の入院した大学病院も期待を裏切らず、質、量ともにがっかりするものでした。

メニューの中からハンバーガーを頼むと、本当にハンバーガーだけ。飲み物もコーラ、コーヒーなどの通常運行のチョイスでした。野菜やスープ、果物などがつくわけではなく、バランス的にもアメリカの食文化の問題を投影している感じでした。次にサラダを頼めば、まさかのサラダだけ。タンパク質や炭水化物を含む副菜のチョイスは与えられず(笑)まさかこういう内容の食事を病院で、しかも産後にするとは思わなんだ、とかなり驚きです。日本のようにいろいろな種類を少量食べる文化ではないのだなあと実感しました。

量が足りない、栄養的に偏り過ぎていると感じる場合は旦那さんにテイクアウトを買ってきてもらうなど柔軟に対応するのをお勧めします。



通常分娩の際は2泊ほどで返される 帝王切開・複雑なお産の場合も日本より手荒である

赤ちゃんが生まれて、赤ちゃんと母体のの処置が終わり、入院部屋に返されると、次は沐浴・オムツの変え方などを教えてくれる時間が始まります。全然お母さんを休ませようという前提がありません。

初乳をあげるか、あげたら赤ちゃんは別室に入れてお母さんは眠るか?など聞かれ、うつらうつらすると次は有料の写真を撮らないか?バースサーティフィケイトの手続き代行をするからこの用紙に記入してくれ、次々と人の出入りがあり、全く休まる瞬間がありませんでした。ベッドの上にいなくていいのか?というほど忙しい。そして皆、それを普通として行動している。

日本のお産とは全然違う。3週間は布団の上で寝ていないと母体が戻らないとか、産褥期が一番危険だという感覚がない感じで扱われるのもショックでした。しかも病院で、産後48時間以内がずっとこの強行軍。

米国で出産孤独な妊婦の話11 病院のくれた産褥パッドが優秀&2日で退院体験談

出産から退院まで母体を休める暇がない。これは是非覚えておいてください。こんな扱われ方なので、入院するよりも、大変なのは覚悟で早く家に帰りたくなります。

あと、上記リンクの記事でも書いたのですが、入院中に病院が提供してくれる産褥パッドがすごく良かったです。ネットでも買えます。薬局やスーパーなどではあまり品揃えがないかと思います。



退院後すぐ母体の通院&小児科の通院

通常分娩の場合、2泊ほどで家に帰り、ほぼ次の日に小児科に通院が始まります。うちの娘の場合、少し新生児黄疸が強かったので、毎日娘を連れて採血のために通院でした。

これはさすがに夫にしてもらいましたが、シンママさんや、完全ワンオペ、頼る人がない場合はタクシーやウーバーで通院することになるわけで、本当に大変。まだまだ母体からは出血(悪露)はあるのに、なぜこういうスケジュールなんだろう、病院に入院させておいてもらって、医師が回診していたら一番効率がいいのにと思いました。

医療費が高いから早く出されるのだろうけれど、高くてもそこは保険でカバーしてもらって、母体の回復に努める期間を設ける配慮をしてほしい。

米国で孤独な妊婦10 通常分娩で出産&感染症で再入院&エンドレス医療費請求の体験談

↑そして私の場合、通常分娩という名目で処理されたのだが、大出血&ひどい裂傷があった。その状態で退院させられたのですぐに感染症でとんぼ返りの再入院となり、地獄の日々を送った。

さらに再入院の際の医療費請求額がカオスでその後ずっと苦しめられ、さらにクレジットスコアを構築する以前にクレジットヒストリーを汚されるという事態にもなった。

通常分娩とそうでないトラブルが起きた際の分娩の医療事務的な壁があるように思う。アメリカの医療保険と病院の関係はとても闇。

【アメリカ怖い話】出産にまつわる医療系の体験談ー対応・トラブル・請求ー

是非リンクを参照してください。↑医療従事者も保険のしらがみでアレな場合があるし、さらに医療事務が信じられないミスをやらかし、修正にものすごいエネルギーと時間を要することがアメリカではよくある。本当によくある。 #在米鍋会 でも度々話に出るけれど、アメリカの医療事務はひどい。



産後の検診&避妊具を激勧められる

産後の検診は、退院してから2、3日目である。赤ちゃんの新生児検診や予後の経過を見せに行く小児科への予約も含め、連日お母さんはまとまって横になり休める時間が取りづらいことになっている。

産後の検診は産後1週間以内と、1ヶ月、2ヶ月、半年、1年後くらいにあると思う。(保険のプランにもよるかもしれない)1ヶ月目の検診で避妊具をいろいろ勧められ、次の検診で実際利用するかどうか決めて、装着される運びとなる。(避妊に関する法律が州ごとに違うので、避妊具を希望しても、州によっては装着してもらえない場合も。)

まとめ

いかがでしたか?アメリカでの妊娠・出産に関する診察・検査・入退院事情、そして文化はこんな感じです。当ブログの妊娠・出産にまつわる他の記事も是非ご参考に。



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