アメリカ暮らしのイメージの中でも、華やかなものの一つと言ったら、パーティーが挙げられます。
この記事では、うちの娘が行っていたプレスクール、そしてキンダーガーテンで招待されたり、また我が子の時の誕生日パーティーに招いた際の体験談をします。
プレスクールは民間、キンダーは公立の両方行かせたため、気になる生活水準の違いもかなり露骨に体験することとなりました。アメリカではどういうパーティーの内容、規模なのかなど興味がある方は是非お読みください!
アメリカの子供の誕生日パーティーはカルチャーショックの祭典だった
こんにちは!在米アメリカ文化ライターのキョウコ@NandaroAmericaでーす。
はい、うちの子供は民営のプレスクール(月謝$1400)と公立のプレスクール(無料)両方にいかせました。
子供にとって大変な楽しみのお誕生会ですが、アメリカの学校でのお祝いの仕方やマナーやお返しなど、いろいろ疑問に思うあれこれについて語ります。
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民営と公立の違いは世帯収入の差が大きく感じられた
民営の方は、お父さんがかなりの収入があるか、お母さんもバリバリフルで働いている家庭向け、公立のプレスクールはお母さんは在宅かパートなどでお仕事をされているという感じの構図が圧倒的に多かったです。
両方体験してみて、毎日の送迎やたまの保護者会のような席で目にする「生活水準の匂い」は民営に行かせている家庭、公立に行かせている家庭、結構違いがありました。
それがかなり現れたのが子供の誕生日会、そう、バースデーパーティーなのですが、大変大規模なアメリカン・ドリーム的パーティー、または大変庶民的でこぢんまり、の二極を体験しました。(汗)
大規模なプライベートパーティーの例
アメリカにはバースデープランを用意した施設がいろいろとあります。私が子供の時、日本でそういうのはなかったと思うのですが、アメリカで子育てをしているからこそ垣間見る、初めて体験する世界でした。
子供が小さいうちはChuck E Cheeseというアミューズメントパーク(ゲームセンターのようなもの)を併設したレストランや、その他ローカルの室内遊園地の施設のバースデーパックを購入して、招いた子供達をもてなす感じです。
そう、アメリカって祝ってもらうよりも招待客を厚遇するのを感じます。内祝いとかお返しの文化はないけれど、お客さんにはお土産があったりします。(プレゼント持って行くけどね)
ゲームセンターで遊び放題
チャッキーチーズはアメリカ全土にチェーン店がある子供向けレストランです。誕生会やパーティーなどのプランが昔からあることで有名。旦那が小さい時からあったというから、40年くらいは続いているんだと思います。
パーティーパッケージの料金は一回のパーティーあたり、子供一人が約$17から$27ドル。ゲームで遊べる他、Goody Bagなどのちょっとしたお土産、ピザ(会食)。
黙々とピザを食べる子供たちの光景は「あー、アメリカなんだなあ」としみじみ思いました。(笑)ピザとか遊園地とか、甘やかされかたが半端ないなあ、と。
うちの子供は民間のプレスクールに行っていた時に一度招待されて行ってきました。ゲームセンターで遊びながらレストランで食事をする感じ。
バースデープランには3ランクあって、安いパッケージ、高いパッケージ、それぞれ「ゲームで遊び放題か」とか「ゲームセンターのポイントをいくらもらえるか」が違います。
パーティーの時間は2、3時間ですね。子供にとっては普段学校であっている子供たちと非日常的な場所で派手な遊び(笑)を楽しめるのでかなり興奮します。女子中・高校生が仲良くディズニーランドに行く感じの、そんな派手さ(笑)加減です。
家庭によって好き嫌いが分かれるかも
ゲームセンターによく行くご家庭は慣れていれば楽しく遊べると思います。しかし、うちの子には年齢的にもちょっと刺激が強かった気がします。
なんというか、親、家庭によってはおそらく賛否が分かれると思います。私はただただびっくりしたのだけど、「教育に厳しい系の」夫は(顔には出さないけど)こういう祝い方は反対派でした。
私の個人的な感覚だと、こういう遊び場は10歳以上になってからの方がいいかな、と。4、5歳は幼すぎるのでちょっと心配。
もし、厳格な学校にお子さんを生かせている場合は、あまり親御さんにはウケないかもしれません。
屋内アミューズメントパークのバースデープランで遊び倒す
アイプレイ・アメリカはニュージャージーにあるローカルなアミューズメント施設です。
ここもうちの子が民営のプレスクールに行っている間にお友達の誕生日に招待されて行ってきました。この屋内アミューズメントパークには、カルーセル、ゴーカート、射的、ぐるぐる回る乗り物多数、ゲームセンター、そして4Dムービーシアターがあります。
最初の90分は子供達は案内係に連れられ、10種類くらいの乗り物を立て続けに乗って楽しみました。
パーティーパックの子供が15人の場合で約$570、子供が一人増えるごとに+$35。約2時間半遊べます。
娘がお呼ばれされた時はプレスクールの同級生やその他お友達、合計30人くらいの子供が来ていたので合計約$1100ですね。持ち込みのケーキなどもいれたらプラスちょいちょいかかりますね。
これを安いと捉えるか、高いと捉えるかは世帯収入に大きく寄ると思います。
共働き家庭にとっては子供への最高のプレゼントだと思う
親が毎日ヘトヘトになるまで働いていて、子供には何かとっておきのことをしてあげたい!と考えた際に金額的に問題がないなら、アメリカでは自然とこういう選択肢になる家庭は多いかと思います。遊園地ってなかなかないし。
娘のクラスは15人弱でしたが、1年の間に3、4回こう言ったパーティーパックでのパーティーに招待されましたので、2割、3割の子供たちはこういう祝い方をするという塩梅。
日本よりも貯金をしないで余剰金があればどんどん使うのがアメリカ人なので、貯めなきゃと思うよりも、何か記念になることにどんどん使おうという考えの違いもあるかと思います。
民間プレスクールでの「お誕生日」の祝い方とは
民間プレスクールは、まだ義務教育ではないこともあって、かなり毎日が「楽しいお遊び」的な内容でした。
公立プレと違って、お勉強とかカリキュラムがとかはそんなに気にしない雰囲気。(でも読み書きとかSTEMとかはそれなりにやるんだけど)
先生方も公立の「教師」とは違うスタンスなので、パーティーにも寛容(笑)でした。以下例です。
クラスメートのお誕生日のその日にお祝いができる
親はGoody Bag(お土産のおもちゃなどが入った小さな袋)、カップケーキやケーキ、おやつ、キャラクターの印刷された紙コップや紙皿などを適当に朝先生に託すことができます。
なので、月に2回も3回も別の日にお祝いがあったりすることもあり、子供達はコンスタントに甘いお菓子やイレギュラーなイベントで決められた曜日毎の予定はつぶれたりが多い。
これはいかに!?!?!(笑)
他の家族をプライベートパーティーに呼ぶことができる
イベント会場を借りたり、自宅でパーティーなどするのでも、その個人的なInvitation Cardを人数分刷り、事前に先生に託すことができます。
先生方は子供達に持たせるんだけど、出席の有無のお返事が必要なことがほとんどなので、その面倒も(お返事を子供に持たせてくれる)見てくれます。
こんなのは雑用だから大変。公立の先生はこういうことはやってられません、ってことなんだと思う。
学校で、プライベートで お祝いが2回
学校での誕生日当日のお祝いにケーキ、Goody Bagなど差し入れ、そしてプライベートのパーティーでもケーキやピザ、お土産を持たせるので、お金をかけようと思ったらかなりの額になります。
かけないで済ませる場合は、学校でとりあえず祝って、プライベートのパーティーは開かず、家族だけで祝うのが一番気楽だと思います。
子供が何人もいる場合、その都度大変だねよえ。うちはすでに一人で大変だというのに。
うちの場合:私立のプレでは
学校で当日ケーキを差し入れ、ぶどうなどおやつ、Goody Bag(中身は文房具、一人当たりの予算約$5)を人数分先生に託しました。
誕生日が平日だったので、その週の土曜日に公園のピクニックエリアでケーキ、おやつ、おもちゃなどをテーブルに広げ、コスチュームを着て来てもらい、目の前の公園でみんなで入れ替わり立ち替わり2時間半ほど過ごしました。
公園なので会場代は無いし、親も先生も来てもらって、子供が遊ぶのを目視しながらおしゃべり、という感じでした。かなり安上がり。
暖かい季節だったからできたけど、冬はこれはダメですね。あと天候に左右されるので、雨の日は家に来てもらうか中止か、代替の方法が必要。
誕生日会のマナーとは
私の娘の学校で経験した誕生日会の開催する側、呼ばれる側のあれこれです。
Goody Bagとはなんぞや
学校で配る何気ないGoody Bagの中のものはだいたい
- 鉛筆など文房具
- 簡単なおもちゃ ミニカー、シャボン玉、ステッカー、$1均のものなど
- 小さなお菓子
をみなさん用意されているようです。予算は一袋$3ー$10くらいでしょうか。
学校に持って行くお菓子はGoody Bagの他に
- カップケーキやケーキ、ドーナツなど
- ポップコーン、チーズ、スナック
- いちご、ぶどうなど果物
がうちの行っていたプレでは一般的でした。
ナッツは今時どこの学校でも禁止されていると思うので、ナッツが何かに入っているものは原則禁止だと思います。(だけどピーナッツバターのチョコとか普通にもらってくるんだけどね。汗)
Goody Bag をもらって来た時は
小さなお土産を学校でもらって来た際は、特にお返しとかは気にする必要がありません。
どうしてもというなら「Thank You Card」くらいで大丈夫だと思います。
というか、うちの学校ではGoody Bagをもらった側は応答なしが普通でしたね。そんなもんですねー。
お呼ばれされた時は
お友達の誕生会にお呼ばれされた時は、とりあえず原則無視せずに出席できるかできないかを伝えましょう。
招待状に「いつまでに返信ください」って書いている場合は早めに。親御さんは人数の予約とかの作業があるはず。書いていない場合も出席の有無は伝えるべきだと思います。子供の友達だからね。
先ほど述べたようなバースデーパックを購入してイベント会場で呼んでくれている際は、それなりに予算がかかっているはずなので、誕生日プレゼントに$20ー$35あたりのものを持って行くのがいいのかなと思います。(うちの地域、生活水準の話ですので、参考程度にしてくださいね。)
うちの子の誕生会を公園でやった際にみなさん持って来てくださったプレゼントは大体$20ー$30くらいのお品で、ギフトカードという方もいました。
公立のプレスクールでの子供の誕生日会は
公立のプレスクールでも、まだ勉強に本腰を入れていない時期のため、誕生日を一人一人祝う場合もありました。そのご家庭の文化にもよるかもしれないので、やりたい人だけやればいい、という感じだと思います。
うちの子の行った公立のプレスクールは、去年までは決まりが緩かったので(笑)子供毎にお祝い、小さなパーティーを開催し、Goody Bagももらって来たりしました。
ケーキもたっぷり食べて来たり、お菓子ももらってきたり、バスの中で開けて飴を舐めてきちゃったり、なんじゃこりゃー!と驚く日もありました。
校長の方針で様変わりした誕生日のルール
はい、我が子の行っていた公立のプレと現在行っている公立のキンダーは同じ学校内なのですが、今年から校長が革新的な方に変わったので、お誕生日会についてのルールも厳しくなりました。
Goody Bagも砂糖も禁止令プライベートパーティーの招待も禁止
校長先生はいろいろ配慮されたのだと思います。子供の健康の他に、家庭の負担や貧富の差の表れなどなど。
今年から学校内で各々の誕生日は祝わなくなり、Goody Bagも禁止になりました。先生に頼んでクラスメートをプライベートパーティーに誘うのも禁止になりました。誘いたい人は学校の外で連絡を取り合いましょう(難しい!)ということ。プライバシー云々なんだと思います。
校長の聡明さとドラスティックさを感じずにはいられないです。うちは貧乏家なので、むしろこの御触れはありがたいですねー。
お誕生日は月一まとめて祝います
ただ、お誕生日会は「今月お誕生日のお友達」と月末の金曜にまとめてざっくり短時間で祝うそうです。その際は親はおやつを持たせてOKです。
が、さらにゴールデンルールで「お菓子禁止令」が出っぱなしなので、普段から飴玉一粒も持って行くことができませんので、月一の誕生日会の日だろうと、「カップケーキはアイシングなしで」「なるべくケーキじゃないもの」「ポップコーンとか揚げてないスナック菓子」「ナッツ禁止」「手作りの品は一切禁止」などなどいろいろルールがあります。
うちはぶどうを大量に、ポップコーン各々の袋を持たせました。それだけ。ものすごく楽です。
皆様のお子さんの学校はどうでしょうか。
今日の英語 icing=アイシング(ケーキの砂糖ベースのクリーム) Birthday bash=バースデーパーティー Goody Bag=お土産の小さなお楽しみ袋 Arcade=ゲームセンター invitation=招待(状) experience=(主に楽しい)体験、記憶に残るような楽しい時間
まとめ
はい、アメリカでの小さな子供(プレスクールとキンダーガーテン)のお誕生日会事情についての体験談でした。
アメリカに暮らす中で、お子さんの誕生日をどうやって祝おうかと考えられている方の参考になれば嬉しいです。