アメリカの公立学校に通う子どものお弁当作りは、想像以上にハードです。冷蔵庫なし・電子レンジなし・ナッツ全面禁止・砂糖禁止。さらに常温で5時間保存という、なかなかの無理ゲー環境。
本記事では、
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在米日本人家庭のお弁当事情
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実際に回しているローテーションメニュー
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アメリカの学校給食(Buy Lunch)の内容と価格
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「お弁当 vs 給食」どちらを選ぶべきか
を、キンダーに通う子を持つ母の実体験ベースで詳しく紹介します。
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アメリカの学校のお弁当環境が厳しい
アメリカの公立エレメンタリースクールでは、以下の制約が一般的です。
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朝8時前後に持たせ、昼12〜1時までの間4−5時間常温保存
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冷蔵庫・電子レンジなし
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ナッツ類全面禁止(アレルギー対策)
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甘いもの全面禁止(キャンディ・クッキー・グラノーラバー等)
つまり、
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アメリカで伝統的なお弁当のはずのPB&JサンドはNG
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残り物スイーツもNG
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安全なタンパク質が限られる
という、親側にかなりの負荷がかかる環境です。
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お弁当か?給食(Buy Lunch)か?
給食(Buy Lunch)の基本情報
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価格:約 $2.50〜$4.00/食
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温かい状態で提供される
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冷凍食品を温めたものが中心
よくある給食メニュー
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主食:ピザ、バーガー、パスタ、チキンナゲット、ミートボール
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付け合わせ:ポテト、インゲン、ミックスベジタブル
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果物:オレンジ、りんご、ぶどうなど
日本の給食と比べると、栄養・調理の質には大きな差があります。(これでも米国全体では以前よりは改善されてきたと言われています)
さらに偏食や胃腸が弱い子の場合、
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半分以上残す
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お腹を壊す
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結果的に栄養にならない
というケースも少なくありません。
なぜ我が家は「基本お弁当」なのか
我が家の場合、
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揚げ物が続くと胃腸を壊しやすい
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味の複雑なものが苦手
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温かいものは好きだが学校では再現不可
という事情があり、基本はお弁当持参にしています。
Buy Lunchは
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親が体調不良の時
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どうしても作れない日
の「保険」として考えています。なので基本毎日手作りでなかなか厳しいものがあります。
お弁当作りで意識している3つのポイント
① 傷みにくいこと
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水分の多い生果物は夏場は避ける
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生もの・半熟は入れない(当たり前ですね)
② 子どもが確実に食べるもの
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好き嫌いを無理に直さない
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家とは違うので、「これしかない」状況で完食を促す
③ 目立ちすぎないこと
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キャラ弁・和風すぎる見た目は避ける
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周囲と極端に違わない内容にする
子どもたちはキャラ弁などの派手なお弁当に強く反応し、羨ましがったり、嫉妬したり、時にはからかいやいじめに発展してしまうこともあるようです。そうした話を耳にするうちに、私は「地味なお弁当で十分なのだ」と思うようになりました。
また、偏食は本来あまり良いことではありませんが、学校でのお弁当の時間で無理に直そうとはせず、まずは「午後に帰宅するまでのエネルギーと水分がきちんと補給できていれば満点」と考えるようにしています。
実際、お弁当をほとんど食べずに帰ってくると、機嫌が悪くなったり、集中力が切れたり、場合によっては低血糖のような状態になることもあります。そうなると、学校側にも迷惑をかけてしまいますし、親も急に呼び出されて仕事ができなくなるなど、誰にとっても良いことがありません。
「学校では安全に、確実に食べられるものを」「食の広がりは家庭でゆっくり」——今はそのくらいの割り切りが、我が家にはちょうど良いと感じています。
実際に回しているお弁当ローテーション
主食
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ワッフル
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ミニパンケーキ
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ベーグル(小さくカット)
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海苔巻き(きゅうり・ふりかけ等)
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ごはん+ふりかけ(小容量)
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サンドイッチ(ハム&チーズなど)
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茹で or 揚げじゃがいも
おかず(タンパク質)
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チキンナゲット
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鶏・牛・豚の前日の残りおかず
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ミニハンバーグ/ミートボール
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チーズ(Babybel、モッツァレラなど)
野菜
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ミニトマト
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ブロッコリー
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インゲン
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ミックスベジ
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コーン、スクワッシュ、かぼちゃ、人参
果物(※夏場は控えめ)
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りんご、オレンジ、キウイ
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ぶどう
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バナナ(そのまま)
- ブルーベリー
デザート代わり
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凍らせた棒状のヨーグルト(保冷剤代わりにも)
学校給食のコスト感と現実
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月20日 × $2.35 = 約 $50/月
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しかも半分残る可能性大
一方お弁当は、
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一部前日の夕飯を活用
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月の材料費は $15前後
「温かさ」以外のメリットを考えると、日常的にはお弁当の方が合理的と感じています。
今日の英語
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buy lunch:学校で給食を買う
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lunch lady:給食スタッフ
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cafeteria:食堂
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lunch bag:お弁当バッグ
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hot meal:温かい食事
まとめ
アメリカの子供のお弁当作りは、設備・安全・アレルギー対策など制約が非常に多く、決して簡単ではありません。
特にキンダー〜低学年では偏食や体調面の個人差も大きく、給食が必ずしも最適とは限らないケースもあります。我が家では、子どもが確実に食べられる内容を優先し、常温保存に耐え、目立ちすぎないお弁当を心がけています。
成長とともに状況は変わると信じつつ、「今の子に合った形」を選ぶことが大切だと感じています。

