アメリカ歯科治療体験記シリーズ第３話です。全米が泣いた娘と私の散々な歯科治療体験＆注意喚起エピソードを記録しています。歯医者さんを探して治療しようと思っている方の参考になればと思います。
アメリカ歯科治療体験記シリーズ３ 娘の虫歯治療トラウマ殿堂エピソード
こんにちはー。キョウコ@NandaroAmericaです。
シリーズ３となりました。シリーズ２はこちら。
アメリカ歯科治療体験記シリーズ2 娘の虫歯治療までに100日かかる
今回は娘の歯科治療でなんだかずさんな処置をされてしまい、副反応が出た＆麻酔を使うのに確認と文書サインを求められなかったなど、てんこ盛りでお送りします。
さらに子供をわざわざ怖がらすかのような演出もしてくれた上に止めてくれなかったので、今でも訴えればよかったのかなんなのか、ひどい医者たちの存在に心底憤慨した話です。
関連した内容の記事は他にもこんなものがあります。是非合わせてお読みください！
アメリカの常備薬大人編 頭痛・胃薬・風邪薬・痛み止めなど大リスト
米国の赤ちゃん・乳児・幼児向け歯科グッズ歯固め＆痛み緩和のお薬紹介
アレルギー治療体験記 in アメリカ 2020年8月から随時更新中
アメリカお家掃除 エアコンのフィルター交換・ダクト掃除の方法
なんだろなアメリカの全記事リストはこちら！ アメリカ暮らしに役立つ情報が満載です！
▶︎Twitter ▶︎Instagram ▶︎Pinterest ▶︎Facebook ▶︎YouTube
にほんブログ村
もくじ クリックで飛びます
４歳の娘、人生初の虫歯治療当日
今度は３月半ばの虫歯治療当日です。年末からの過剰な（？）歯磨きとマウスウォッシュ作戦のおかげか、虫歯は見た目悪くはなっていない印象ですが、やっぱり削ります。
知り合いの方に子供が歯を削る時は全身麻酔をしたなどの情報も聞いていたのですが、前もって全身麻酔のための話も承諾もないので、麻酔はおそらくしないんだろうと思って行きました。
娘は人生初の虫歯治療です。まず寝かされ、この二箇所が虫歯だと前回診断された歯だけパッと見て（他の歯に虫歯はないかとかは全然見てない。）器具を装着して治療開始です。
お母さんは手を握っていてあげてくださいと言われ、娘の席の隅に腰をかけて手を握って励まします。
ナースさんは二人いて、先生の治療の助手さん、娘の頭を押さえる方で分業です。
歯科医による音楽の演出が子供にとってトラウマ体験決定
小児歯科なので、一応部屋には動物などのシールなどが貼ってあるんですが、なぜかナースさんがバッハの「トッカータとフーガ」（「♪チャラリー鼻から牛乳ー」の替え歌で有名なあれです）を最初から大音響でかけ始めました。
シリアスでインパクトと迫力がある音楽です。みなさんどう思われますか…。嫌がらせなのかと思いました。私は。
私は「この音楽は怖がるから止めてください」と言ったのですが、「大丈夫」と言われ相手にしてもらえず。
なんなんでしょうねえ。今後虫歯にならないための啓蒙として（？）虫歯治療ををトラウマにするためにわざとやっているんでしょうか。
あんたたち、自分の子供に同じことされたらどう思うんだよ。
うちの子は、７歳になった今でもあんな怖い歯医者は嫌だ、本当に怖かった、と言います。
（バッハのこの曲にはもちろん素晴らしい音楽で、罪はないのですが、怯えまくっている４歳の子供の治療開始にかけるっていう演出の意図がわからないという意味です。）
アメリカの虫歯治療の手順を紹介します
まず、口をずっと開けていられるように大きな四角いゴムを咬まされます。次にそして、ビラーンとした折り紙大のゴムのシート（穴が２個開いている）を虫歯２本だけが露出するよう、口の中にかぶせました。これは私は日本の治療のやり方では見たことがない方法でした。
その後、神経治療の時にも行うラバーダムという方法だそうです。日本だとあんまりないんだそうですね。
そして、一応注射で局部麻酔（歯茎に）をかけるのですが、私自身が虫歯になったことがあまりないので、そんなにひどくない虫歯でも一応麻酔をするのかとびっくりしました。ちなみに、事前に麻酔を使用する旨の承諾書などはありませんでした。（どうなの）
そして今度は削ります。かなり削ります。２本なのですが、削っている時間は１分か２分弱でした。（体感）
そして洗浄。ナースさんがお水で流し、チューブで吸引します。大変慣れた手つきでした。流れが決まっています。日本みたいに起き上がってうがいをすることはありませんでした。（うがいをする場所がない。）
洗って、乾かして、紫外線（多分）を当てて、今度は詰め物をします。小さな注射器のようなものでレジンっぽい液体を穴に注入します。そして紫外線を当てて硬化させました。これで終わりですね。ちなみに硬化したあとの詰め物の色は歯のように白いものでした。
詰めた箇所の表面を加工しないでいいのか
で、硬化させてから噛み合わせのために表面を加工することはしませんでした。いいのかなぁ。
日本で私が虫歯治療したのは遥か昔なので、金属の詰め物だったのですが、その際は
- 削る前に型を取る
- 削る
- 削ったあとさらに型をとる
- 仮の詰め物をしてその日は帰る
- １週間後ごろ本番の詰め物を詰める
- 噛み合わせなど微調整
だったなあと今になって、日本は手間がかかっていると感心します。どっちがいいのかね。金属は、でも嫌だな。後、何度も通うのも嫌ね。
娘はまだ４歳なので噛み合わせが云々という治療後の違和感のある無しをうまく表現することができません。なのでこれでいいのかどうかも私には判断することが難しいです。
唇を噛まないように言われたが、結局噛んでしまう娘
治療が終わって最後に医師に言われたのが「唇を噛まないように２時間はよく見ていてあげて」というかなり不可能な注意事項。
「ほら噛んでるよ！」と最後に医師が捨て台詞。態度が悪いです。アメリカではYellingに該当する声の大きさです。訴えたらいいんだろうかと思うほど、この歯医者は荒んで知る。
なんで唇を噛むのだろうか質問しようとするも、医師はもう去ってしまいました。本当にこの歯医者はずさんというかなんというか…。
麻酔が効いている間、お子さんは唇の感覚がないことが面白く、気になって力の加減をせずに噛んでしまうようです。これは事前に対応しておきたかったと今になって思います。
これから３０分ほど運転して帰るわけですが、まずその間４歳くらいの子供は「噛むな」と３０秒おきに注意したとしても興味が優って結局噛んでしまいます。まあ、運転しながら３０秒おきに注意するのも無理があります。
虫歯の治療直後、娘の唇が腫れまくるという初めての現象が起きる
案の定、家に帰ってから娘の唇は片側だけ（右半分）内側からかなり腫れてしまいました。調べたところ、子供の虫歯治療後、２０％の子供さんに噛んでしまうことが原因で起こるようです。
噛むな、いじるな、と言っても手を繋いで歩いて帰ってくるわけではないので、私が運転中に娘が唇が気になってしきりに噛んでしまうのは、うちの場合避けようがなく起こってしまった感じです。
麻酔を使うかどうか、こうなる場合があるからなんらかの準備をして来院してほしい、など連絡がなかったのは良くないと今になって思います。
治療から５日経った今も腫れは完全に引かず、娘はさらに治療した歯が痛いと言っています。これからどうするか検討しなければなりません。
保険会社にまず電話して、もうここのアンプロフェッショナル極まりない歯医者にかかりたくないから他のところを紹介してほしい、と言ってみようと思います。
今回の娘の初虫歯治療は我がファミリーの「アメリカでのトラウマ体験殿堂入り」決定
これまでも医療に関しては我が家族はトラウマ体験エピソードが多々あるのですが、この度の娘の虫歯治療は見事トラウマ体験殿堂入り決定です。色々と許せなかった点をおさらいしてみましょう。
- 予約がえらい待つ
- 案の定予約が取れていない
- 治療まで約９０日かかっている
- トッカータとフーガでさらに怯えるための演出をありがとよ
- 麻酔を使う説明と保護者のサインを求められなかった点が引っかかる
- 唇が腫れる
私と娘の歯科医での不安と怒りの体験談と、アメリカの医療全体における不満のお話でした。
これから日本からアメリカに引っ越される方、ご家族に是非お勧めしておきたいことは、
- 日本にいるうちに検診＆治療などできるだけのことをしてからアメリカに来るのがベスト。
- アメリカでも頻繁に医療を受ける方は、是非保険会社のプラン内容とご自身の受けたい医療行為のバランスを確認。日本よりも医療の出費はかかることを覚悟。
- 里帰りができる方は、日本でも検診を受けたほうが心理的にも安心。
- アメリカの医療で不満や不自由がある場合は保険会社になんとかならないか交渉。
ですね。
アメリカに住む以上、アメリカの医療を受ける機会は絶対に出てきますが、できることならなるべくかからないで済む、健康体をいつまでも維持したいものです。
シリーズ４に続きます。
アメリカ歯科治療体験記シリーズ４ ヤブにも医療保険会社にも要注意
