この記事では我々がニューオリンズーニューアーク間のユナイテッド航空のフライトが機体不具合による遅延と欠航になり、1日空港で立ち往生した上ホテル泊となった際の体験談です。
我々の経験ととユナイテッド側の対応について記録しています。
アメリカの国内線で起きるトラブル、その時の対応策を知りたい方の役に立てばうれしいです。
ニューオリンズから帰って来る際に飛行機が飛ばなかったお話です
こんにちはー。なんだろなアメリカにようこそ。キョウコ@NandaroAmericaです。
2019年5月にニュージャージー(ニューアーク空港利用)からルイジアナ州ニューオリンズに、義妹の結婚式に呼ばれ、23、24、25、26の3泊4日の日程で行って来ました。
しかし、行きも帰りも遅延。帰りは結局飛ばず延泊になりました。行きの遅延の記事はこちらです。
ユナイテッド国内線遅延に遭遇 対処法と体験談 (ニューオリンズ2019年5月)
この記事では帰路の遅延とその際の経過と我々の対処法、ユナイテッド側の応対を細かに記録しています。飛行機に乗るけど心配ーという方のお役に立てたら幸いです!
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メモリアルデイに義理の妹の結婚式に呼ばれた
5月の月末にメモリアルデイがありますが、まあまあ大きな祝日ですので、アメリカ国内の飛行機始め、交通は大変混雑します。
行きは5月23日でしたが、先ほども述べたように、かなりの遅延が発生し、我々の1日の予定は大幅に狂いました。
ニューオリンズでのパーティーには間に合わないし、食事を済まそうにもレストランなどは住まっているし、で結局結婚式の支度に明け暮れ疲労困憊な義理妹夫婦に夕飯は上げ膳据え膳世話をしてもらうはめに。
以前からこのブログでは何度も言っていますが、私とユナイテッドの相性は大変悪いです。2010年から9年間、いまのところ遅れるか、機内でひどい目に遭うかの二択となっています。(涙)
私が大変お勧めしているのは日系ではANAさん、米系ではアメリカンさんです。多分いまのところ一生感謝の気持ちでいっぱいの大好きな企業さん。
ニューオリンズからニュージャージーへ帰る際の1日を細かく解説
5月26日、ルイジアナ州で義理妹夫婦の結婚式を終えて、早朝に我々はレンタカーを返し、空港にたどり着きました。
ちなみに、この時点では毎日強行軍で観光もままならず、我々は精神的にも、肉体的にも限界を迎えておりました。特に私は観光がきちんと出来なかったことと、ベニエを食べれなかったことにちょっと未練がありました。(笑)いや、かなりありました。
26日朝、チェックイン
ここで特筆すべき点は、事前に夫が大きなスーツケースを(国内線は荷物有料ですよね)スマホのアプリ経由で料金を払ったにも関わらず、なぜかチェックインカウンターでも二重取りされ、夫の血相と機嫌が悪くなったことですね。
すぐに人相が変わるので、見た目わかりやすいのです。
機械でチェックインして荷物を預ける際にエラーが出たため、係の人を頼って結局いろいろと手作業となりました。
二重取りの返金の仕方がわからないとか、帰ったら電話で問い合わせてくれとか言われたせいで(他の係員に聞いてみたら良いのにと私は思ってたんだけど、まあ、時間もあまりなかった。)旦那の怒りは爆発寸前まで来ていました。さあ、機嫌が悪いぞ!
久しぶりの家族3人での飛行機の旅、私からしたらこういうムードだだ下がり&お金に関わるトラブルは本当に迷惑です。
荷物を預けた際、スマホに突如「遅延」の表示が
その際に夫は係員に何度かスマホアプリを見せつつ、ここで(アプリ)払ってあるのに今ここでもとられ、二重取りになって、銀行からもたった今2回引き落としになってる、と説明していました。
その際にユナイテッドのアプリにて我々の便が「遅延」と表示されはじめ、夫はさらに機嫌が悪くなりました。一気に嫌な予感です。
まあ、しょうがないからそのままゲートへ向かいましたけれども。
お金は結局係りの人に言って帰って来ました。
ゲートに到着、しかし
セキュリティを終えてゲート前に着くと、「遅延」の文字はまだありませんでした。なんだったのか?間違い?ということで夫が係員に「アプリで遅延って出てるけど間違い?ちゃんと飛ぶの?」と聞いたところ、係員は「遅れるとは聞いてないからちゃんと飛ぶよ!」とおっしゃってました。
しかし離陸1時間前になってやっぱり案の定「遅れます」のアナウンスが。
ほーれ、ほーれ、俺は知っていたぞ!と言わんばかりの夫。疑心暗鬼のためイライラもかなりのものです。
アプリとカウンター係員の言うことが違う
我々がアプリで「遅延」の表示を見たときからすでに45分以上は経っていたので、アプリでの情報更新と現地のデータにどんだけラグがあるのかと、この辺の管理体制でまた信頼度が落ちましたね。
離陸30分前にカウンターの係員が「遅れます。いつ飛べるかわかりません」とアナウンスし、一人$10(我々はエコノミー。ビジネス、ファーストだと補償金額は違うかもしれません)のミールクーポンが配られました。
カウンターの係員がいうには、2時間後にまた戻って来て。とのこと。
2時間後?でもどれだけ遅れるのかわからないんでしょ?早くなることはないにしても、早めに決断してほしいよね。
乗り換えがある人はここで代替便に割り振ってもらうべし
我々はニューオリンズのこの空港からニューアークを最終目的地にしていたので待つしかなかったのですが、まだ先に乗り換えがある方は、ここでUAの職員に別の会社の便に乗れるよう手配してもらった方がいいかと思います。
しかしながら、代替できるような他社便がなかった場合や、UA職員の裁量によっては叶わないこともあるかと。
何かこう言う事態が起きた際は、とりあえず自分の都合を職員にアピールしないといけないな、といつも飛行機に乗る際に思います。あちら側から、どうしたいですか?とは聞いて来ませんからね。
ミールクーポンってなんだろな
ミールクーポンというのは、空港内の指定されたお店やレストランで食事に使える「お食事券」のことです。
「配られました」と書きましたが、厳密にいうと、カウンターの前に並んで、名前と人数を言って、該当枚数をもらう、です。カウンターに行かないともらえませんので、座って待ってるだけだともらい損ねてしまいます。
英語が聞き取れずに「待って、みんななぜ並んでるの?」という際には、最寄りの係員か、並んでいる一般人に「さっきアナウンスでなんて言ったの?」と聞いてしまうのが良いですね。笑
とりあえず、もらえるならもらっておきましょう!実際使わなくても良いんですし。
ミールクーポンで朝ごはんを食べる
空港の食べ物は高いので、ヨーグルトカップだけでも$12とかします。サンドイッチで$12−15、水を買ったら一人$合計20弱はかかる。なのでユナイテッドさんがくれた$10のミールクーポンは、売店の利用であれば、「250円あげるからそこの500円のハンバーガーセット食べて来なよ」という感じです。
売店の食べ物だと、$10で座ってゆっくり食べられないですね。なので、すこし自腹で払っても、レストランに行こうということになり、ルイジアナの料理のレストランに行きました。ちょうどブレックファストタイム。
しかし意外とメニューの値段が良心的。一つのメニューが$5ー$20といったところ。我々はミールクーポン3枚を使い、$10くらい自腹で色々食べました。高いサンドイッチを買うよりも、レストランに入って正解だったな。チップ払ってもお水3本買う方が高い。
物価の不思議がここにある。
朝ごはんを終えて搭乗ゲートに戻る
まあ、係りの人が悪びれもない様子で、軽い感じで「遅延」という雰囲気からしたら、普通、その日には飛べるって思うよね。
我々は先に言われた通り、2時間後にちゃんとゲートに戻って来ました。
しかしながら、UAの係員はまた、悪びれる感じでもなく、Sorryの一言があるわけでもなく、「直んないのでいつになるかわからない、知らされてない、知らねー」を放送で連発し始めました。
SNSで飛行機が遅れて待ってるお客さんが怒り狂う動画などを時々目にするけど、今回ここで怒る人がいなかったのはちょっとびっくり。みんなミールクーポンで落ち着いたのだろうか。
ここで夫も私も「めんどくさいなあ」という気持ちがマックス。そして案の定娘は飽きた、疲れた、が始まりました。
同時に、娘が赤子で母親ひとりの旅だったらこれは悪夢でしかない。何時間かかるかわからない時にオムツも、粉ミルクも、着替えも底をついたらどうするんだろうと思いました。
さらに待たされること3時間
先ほどの「直らねー、知らねー。」のアナウンスの後で「飛ばないかもしれない」と言っていないのは、UA側もギリギリまで修理に尽力して粘りたかったのか、本当に連絡が取れてなくて知らなかったのか、真相はわかりませんが、さらにゲート前で3時間待たされました。
ちなみに、朝ごはんのミールクーポンは配布されましたが、昼ごはんのはありませんでした。なぜなら、2時間後に来てね、と言った係員たちが2時間後に姿を見ることがなかったから。みんなの予定なんか気にしちゃいねえんだ。と言う扱われ方。
我々の場合、本来なら2時間半のフライト、1時間で家へ着き、のんびりしている時間です。
何もない空港で子供を手持ちぶたさにさせて5、6時間は本当にきついです。何度も言うけど、これが赤ちゃん双子母親ひとりだったらどうなるのかと。まあ、赤子と旅した時の経験上、UAは気にしなさそうですがね。
定刻より6時間ちょっと前でやっと欠航とアナウンス
夫はしげくアプリをチェックし、一定の時間から更新されていないので、その会社側の運営態度にかなり腹を立てていました。こちらも本当に疲れています。
娘の手を引いて空港のお店の前をぶらぶら、ぐるぐる。
夫と私は、一定期間更新されていない状態を「欠航なのかもしれないね」と捉えていました。
だって2時間も3時間も直しているのに飛ばないなら、別の飛行機にするなりなんなり、早めに決断した方が会社にとってもお客にとってもいいはず。まず修理している人の判断で「これは飛ばない故障の仕方」ってわからないはずがないと思うんだけど。エンジニアが何を直しているのかわからないわけないでしょ。
その決断ができないって、現場のやる気のなさにしか感じませんでした。いつもこうなんでしょうかねー。体力的に疲れて眠くなりつつあるところで、やっと欠航が決まったと言うアナウンスが出ました。
なぜこんなに遅い決断…と私は感じました。
怒らないアメリカ人
これだけ待ったけれど、結局欠航になったことにあからさまに腹を立てている人はいませんでした。みんないたってクール。
みんなも慣れているの?それともSNSで見るような荒ぶる群衆は稀なんでしょうか。とりあえず、今回、誰も暴れている人がいないのは幸いです。
欠航が決まったアナウンスの後、散り散りになっていた乗客がカウンターに群がりました。本格的な代替便への割り振りと、ホテルの手配が始まります。
この対処を知っているからみんな静かに耐えていたのかな。
ホテルと代替便への手続きが始まる
カウンターの列に並ぶことさらに1時間。夫が対応していますが、私はまた娘をあやしたり、ぐるぐる歩いたりで疲れ切っておりました。
夫の番になった時、ホテルはすぐに決まりましたが、家族3人で一緒の便というのがMemorial Dayの連休のため混雑していて難しいと言われました。
こういう時、家族が離れ離れになってもOKな年齢ならば、まあいいでしょうが、子供が小さい場合はちゃんとアピールしないといかんと痛感。
コミュニケーションが取れてる感触がない係員
最初に子供が5歳だと言っているのに、係員が子供を一人で別便にしようとしたり、ちゃんと考えていないような対応策を取って来たので、私は結構きつく、「先ほども言いましたが、娘は5歳です。私と隣であることが最低限の条件ですよ。」と間髪入れず言いました。
そこまで言っても係員は「ああ、そうでしたね」とか「すみません」とかあるわけではなく、口を半開きにしてキーボードを叩いているだけなので、そもそも彼らはコミュニケーションが取れるのかというところから不安でした。この会社の教育はどうなってるんだろうかなあ。
もう、乗るたびに毎回思うけど、本当にUAだけは次回からないわ。(でも乗ってしまっているのはじい様の都合)
みなさんも、カウンターで代替便などの手続きをする際は、きちんと自分の最低限の要求を通せるように、言葉でも、筆談でもいいので頑張りましょう!
ホテルへ移動
ホテルに一泊することになりましたが、荷物を再度受け取って、シャトルを待って、移動して、でまた1時間くらいかかりました。
だいたい一部屋$80くらいのエアポートホテルです。特に素晴らしい設備があるわけではないのですが、ミールクーポンが夕飯用、次の日の朝ごはん用として計$90をもらうことができました。ホテルに着いたときはすでに夕方5時くらい。
またレンタカーで車を借りたり、タクシーで観光に行くにも、その気力がない。すでに今回の旅で溜まった疲労がマックスで、子供より先に寝ないようにするので精一杯という感じです。
これはどうしても今日中に帰りたかった場合はとても困りますね。この対応は本当にアンプロフェッショナルだったと感じますねえ。
ミールクーポンを利用して夕食をいただく
夕食時にミールクーポンを提示するのですが、ホテルなので一品$15くらいはしました。3人で合計$90のクーポンをもらっていたので、$50をディナーに使って、また明日の朝今日入ったレストランで$40つかおうか、という感じ。
おかげで美味しいルイジアナのクレオール料理がたべれたのは怪我の功名というか、まあ、泊まるところもお夕飯もなかったらもっと私は怒り狂いますけれども。
いただいたお料理は詳しくこちらの記事で紹介しています。
ルイジアナ・ニューオリンズ名物ベニエ・クレオール料理・ザリガニを堪能して来ました!
美味しかったです。部屋に戻ってゴロゴロ、とりあえず寝ました。
次の日、再度空港へ向かう
次の日、朝早速また荷物を持ってホテルをチェックアウト。
空港に着くも、また飛行機のチェックインをしなければなりません。
夫はまたエラーが出ると嫌だと、直接職員に「昨日欠航になった際、すでに払ってあるので」と事情を話して預けました。そしたらすんなりと、ただシールを貼ってくれただけで、とても速かった。昨日のはなんだったのか。
その後セキュリティに並び、通過で、また二日目も結構な待ち時間です。
朝ごはんを空港でいただく
食べることしか仕事がないみたいな状態になっていますが、まあ、ニューオリンズの美味しいものをここぞといただきます。
この日は無事運行
はい、この日はちゃんと飛びました。連休と、前日からの我々のようなお客さんが多かったせいでかなり混んでいました。
私と娘はファーストクラスでした。ファーストクラスは2、3時間のフライトでも果物とスコーンなどが出るんですね。子供には子供用のランチボックスが出ました。
エコノミークラスは飲み物はでますが、食事は出ません。(おつまみと飲み物が1回)食事を食べたい人は$15前後のお食事を自分で購入です。
娘は椅子の座り心地が良かったおかげで爆睡していました。違いの分かった子供。
まとめ
はい、今回はユナイテッドでの遅延が欠航となり、ホテルで一泊した際の経験を語りました。
ホテルに泊まれ、ミールクーポンをいただけたのには感謝していますが、ここまでお客さんの時間と自由を犠牲に知るほどの判断の遅さ、遅れると分かった時点で早めに除法を頻繁に開示するなどの対応のなさには憤りを感じました。
アメリカの航空会社に日系のようなサービスを期待する方が悪いなどとはよく言われますが、アメリカン、デルタ、バージン、大韓航空などよく利用したことがある私としては、今回もユナイテッドの対応には相変わらずがっかりさせられました。価格も他と比べて特別安いとかではないので、今後はやっぱり家族の中でも避けるように周知したいと思いました。
あくまでも私個人の感想ですが、飛行機で旅行される方の参考になったら嬉しいです。