この記事ではニュージャージーの実に国際色豊かな個人経営レストラン、そしてアメリカの外食文化にまつわる私の半分真剣なアメリカの食文化の考察も一緒にまとめました。
アメリカの主婦がなぜ家庭料理をあまりしないのか興味ある方も是非参考にしてください!
アメリカではレストランでテイクアウトをした方が家で作るよりも安くて美味しい件
みなさんこんにちは~なんだろなアメリカのキョウコ@NandaroAmerica です。
今日は、アメリカの食文化について少し考えたいと思います。みなさん、アメリカの家庭料理というと何を思い浮かべるでしょうか。
私がこちらに住んで気づいたことの一つに「アメリカの方は毎日は料理をしない」というのがあります。
日本でも当然毎日料理しない人は多いとは思いますが、日本と随分違うと思う点は、日本であれば、仕事をしていても、食費を安く済ませるためにも簡単な料理でも自炊をして家族に食べさせる、と思っていました。
しかしながらアメリカの都市部の生活を始めると自炊よりも、仕事帰りにレストランのお持ち帰りを買ってしまった方がよっぽどコスパがいい。なんで?笑
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アメリカで仕事をすると時間が足りない
フルタイムで仕事をしていた時は、子供のプリスクール代、車のローンなど、仕事をするにあたって必要な強制的出費に追われ、一体何のために働いているのか意味不明でした。
お給料がかなり高くないと、チャイルドケア(月$1200以上)など仕事に関わる出費(笑)が高すぎてまたバランスを取るのが大変。
さらに平日は時間もエネルギーも使い果たす毎日となると、帰りの大渋滞の車の中で「これから家で料理を作って出していたら寝る時間になってしまう。テイクアウトか安めのレストランで食事をしないと体が持たない。」と帰りの夜6時ごろの車の中で考えることが多々ありました。
仕事をすると朝7時に出て夜6時以降に子供を連れて帰ってくる。普通は25分で行ける道がラッシュアワーのせいで1時間かかる。心も体も過剰に疲れる。衛星都市の生活って、時間がない。衛星都市の暮らしって、時間がなぜか足りないんですよね…。通勤時間のせいだな。
アメリカの一般的なスーパーではお惣菜を売っていない
私は子供が生まれてから特に、「なんでアメリカのスーパーには手軽で安価で栄養バランスのいい商品(お弁当)が売っていないのか」とすっごい思うようになりました。
しかし、この考えはニュージャージーに越してきてから少しずつ覆り始めました。
なぜなら、ニュージャージーとそれまで住んでいたオハイオのレストラン事情がかなり違うからです。
スーパーでお惣菜を売っていないけど、レストランのお持ち帰りをみんな利用している。お持ち帰り=スーパーのお弁当的な策。
毎日を切り抜けるための「簡単に食事を済ます」選択肢が日本より限られている
なので仕事をしてしまうと、自炊より少し割高でも、寝る時間確保のためにレストランで美味しいものを買ってきてしまいたい、というニーズが出てきます。
そこで、万人に受け入れられやすい中華屋インド系やピザなどの「個人経営レストラン進出」を果たし、料理している暇がない消費者のニーズに答え、ローカルビジネスとして成り立っている、という流れと構図でないかと思っています。
だからあんなにピザ屋がある。
私の自論ですので真偽は定かではありませんが…。
スーパーで売っているものは基本自分で料理するためのもの
日本の働くお母さんからすれば、店屋物に頼るって、まだまだ節約のための努力が足りないと感じるかと思います。そう思われるのはごもっともなんです。
私は元来大変な節約家ですが、アメリカでは日本でできていた節約術が歯も立たない背景がそこかしこにあります。
家に作り置きがもうない場合は、「スーパーに行ってなんか買えばいいじゃん」と思います。駄菓子菓子ですね、奧さん、アメリカの日本人主婦に「スーパーに行ってすぐ食べれる物買えばいいじゃん」発言は、マリ・アントワネットの「パンがない?じゃあケーキ食べればいいじゃん」と全く同じなんですよ。
事もあろうに、肝心のスーパーにお惣菜もレトルトも目ぼしいものがまず売っていないのです。出来合いのお惣菜がパックに入って売っているコーナー自体がまずありません。
スーパーで惣菜がないから夜7時ごろのセールもない
アメリカのスーパーって、日本のスーパーより活気がありません。もう閉店だから、も作って何時間経過したから、と言って安く値引きするセンセーショナルなイベントがありません。
当然ながら米系のスーパーにはシャケ弁当、幕の内弁当、手で握ってないけど握り寿司パックもないです。おそらく全米通して、ロサンゼルスやハワイくらいにしかないでしょう。ですのでイオンのような夕方市もないですし、ヨーカドーのように閉店1時間前にはお惣菜半額売り尽くしセールもないのです。
普通の売り場にもサトウのご飯やレトルトカレーみたいなものが滅多にありませんし、冷凍食品にも冷凍スパゲッティ、冷凍チャーハン、冷凍グラタン、冷凍ハンバーグもなんだかまあ、値段と質と量を満足できるものがないのです。日本からやって来たコスパを知り尽くしている貧乏お母さん(私)は大パニックですよ。
頼みの綱の一般的なスーパーが頼りにならない
ちょっとお高い高級スーパーに行くと、スーパー内の厨房で作ったミートローフやパスタなどがパックに入っていたり、量り売りで注文できる(日本のデパ地下のような感じ)コーナーがあります。
しかし、それが悲しいかなうちにとっては高い。そして、うちの近所にない。(ここ重要)住む地区(地価)も年収によって割り当てられたかのように、差が出るのがアメリカ。
おそらく人件費のせいでお惣菜を作って売ると割高となり、誰も買わない(レストランでお持ち帰りした方が安いって先に皆が知っているから)とわかっているから作らないのもあると思います。
冷凍食品も量と質の割に割高なのが多い
お肉を買って、切って、焼いて、をしていると料理の時間であっという間に30分、1時間過ぎてしまいますから、ゼロから作ることを避けたい時、冷凍食品の買い置きなどを利用しようとしても、日本のような優秀な冷凍食品がアメリカにはありません。
冷凍食品も開けてみてガッカリなものが多いのと、高いものでないと安全性の観点からちょっと疑問なレベルのものが多く、その中でも良さそうなものを買おうとすると一食一人最低でも6、7ドルはかかってしまうのです。そして量も少ないです…
と言うことでレストランのお持ち帰り、圧勝。家庭料理、時間がないし、作らない方がコスパがいいと言う構図の家庭は多いかと思います。
これ見て…
こう言った感じで、冷凍食品は基本的に質、量、味、値段ともに「なんだこれわ。」な感じなんです。AJINOMOTOさんとか、ニッスイさんとかが黒船になっていつかアメリカ冷凍食品市場を乗っ取ってくれることを私はもう待ち続けて7年目なんですが、もっと流通頑張って欲しいなぁ。
頼みの綱がレストランにてお持ち帰りということになる
レストランで三人分まかなえる$25前後のテイクアウト(お持ち帰りメニュー)を仕事帰りに取りに行ってお金を払ってすぐ家に帰って、明日にも少々残しておける作戦の方がコスパが格段といい。
ということで、仕事をしていて収入があれば、だんだんと意識が、スーパーで材料を買って、さらに家で時間をかけて食事を作るより、「電話一本で注文できて、仕事帰りの足で取りに行けばいいだけだから、美味しいお持ち帰りのレストランを開拓していきたいなあ」という方向になっていきます。
アメリカの共働きの家庭料理よ、さようなら!
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まとめ
いかがでしたか?アメリカは共働きが多い上、スーパーのお惣菜もお手軽ではないので、店屋物に頼ろうとすると地元のレストランのテイクアウトなどに頼る構図であることをご紹介しました。
日々真面目に働いて疲れ切っている皆様、たまには美味しいものをお持ち帰りして、自分にご褒美しましょうー!