衛生観念
さて、アメリカでは日本ほど「手洗いうがい」や、「料理の間、最中にこまめに手を洗う」や、「病気の予防、予後の目的で手を洗う」躾が徹底されていない気がします。
赤ちゃんを持つお母さんを見ても、手指のアルコール消毒や、除菌のお手拭きを持参している人もいれば、屋外のプレイグラウンドをハイハイさせてから、そのままの手でクッキーなどを与えてしまうお母さんもいます。
と言うことで様々な場面で「スタンダードがない」アメリカ。マイノリティ日本人の私は時折自分の信じていたものを見失いそうになりますが、トイレに関する衛生関連のびっくりを以下に細かに述べます。
便座の消毒のがない
日本は公衆トイレにはトイレットペーパーに含ませる消毒液や泡が設置されている時が多いですが、アメリカでは見たことがありません。おそらく自己責任なんでしょうね。
前の人が座った便座に自分も座って、病気がうつると言うことはまずあり得ないのかもしれませんが、例えばノロウィルスや、溶連菌、その他元気でも排泄物に含まれる菌があるというのは育児をしていると嫌でも知るようになるので、お店側に設置がない場合、ちょっと不安になります。
そんなに気になるなら出かけるな！ということもありますね。
なるべくなら公衆トイレは、なるべくなら、使いたくはないです。はい。
そんな方のために、便座に敷く便座ペーパーがある場合もあるのですが、これはちょっと設置が面倒。大きな紙が便座の形にカットされていて、ただ敷けばいいのですが、ずれることも多し。でも！使用後はそのまま流せるのでとても手軽です。
便座の座るとこの紙カバーが空になっている率の高さ
この紙カバーがどのくらいの値段なのかわからないのですが、実に多くの場所で空箱状態になっていて久しい場合があります。設置する側がもう諦めたんだね。
と、いうことで、私自身はトイレを利用する際は極力腰を浮かせて使用しています！！
（報告しないでも良い情報）
食べ物を床に置いて食べてる人がいる
気持ち悪くなるんですが、信じられないけどこれは私はオハイオの州立大学でよく目撃したこと。
学校のトイレではなぜか、中に入ったまま、バックパックをを床におき、長時間入ったまま出てこない人がいました。一体何してるんだろうか。宿題？具合悪いのかな？それとも色々あって大変なのかな。大丈夫かな？と思う程度でした。
私が最初にトイレに行き、しばらくして友達とまた同じトイレに入った際、２時間ぐらいは経っても同じバッグの人がまだ同じところに入っている！！
しかも！！！！
床にコーラの紙コップを置いてるし！
飲みながらガサゴソバリバリスナック菓子を食べている音がする！！！
なにぃいいい！？
友達も私も流石にビビり度マックスで、トイレを去った後にしばらく「公衆トイレでそんなことしないよねえ？！」と話していました。家でもそうなのかな…？
便座がいっぱい売っている
アメリカではターゲットやウォルマートなど、大手の量販店、Home Depot （ホーム ディーポゥ）ACEハードウェアなどのDIYホームストア系には「便座」コーナーがあります。
様々な材質、様々なサイズの便座が５０点ほど壁に引っ掛けてあり圧巻なのですが、私は最初見たときになんでこんなに大々的に便座コーナーがあるのか意味がわかりませんでした。
夫と私が結婚して一年目、新居を購入したので引越しの搬入作業をしていた時、夫の実家で夕飯をご馳走になっていたところ、旦那がおもむろに「あ、便座買わなきゃ」と言いました。
私的には、中古の家だから自分のを設置したいんだな、と思いました。しかし、ばあさんがすかさず、
「ベースメント（地下室）に買い置きあるわよ」
と、持っていってもいいと言ってくれました。
「便座の買い置きがある。」
私は「なんで？なんで？なんで買い置きがあるの？」と激しく突っ込みたかったけれど食事中だったので何も言わずに終わりました。
一応買い置きを念のためにしておく人がいるんだね。という例ですな。
Home Depot の便座売り場。初めて見た時はなんでこんなにバリエーションが必要なのかわからなかった。（今もよくわからないけど、おそらく対応するサイズや形状なんだろうね。）
