アメリカで会社をクビになったら Laid Off かFiredかが失業保険をもらう際にとっても重要!

会社を解雇された際に、重要になってくるのがLaid-offなのかFiredなのか、です。

実際に私も夫も自分たちが解雇される体験をするまで、普通の暮らしの中ではそんなに気にしたことがなかったのですが、これがとっても重要。

この記事ではLaid-off と Fired の違いと、Fired だったら失業保険を受け取るのに大変だよというお話。アメリカで働いている方の忘備録として役に立てば幸いです。



「Laid-Off」と「Fired」はどう違うの?失業保険はもらえる?

こんにちは、なんだろなアメリカにようこそ。キョウコ@NandaroAmericaでーす。

今回の話題はレイオフとファイアーの違いです。

どちらも解雇、クビという意味ですが、失業保険を受け取ろうと手続きを始める際、会社になんと言われて解雇されたのかがとても重要になる場合がありますので注意ですよ、というお話です。

今回クビになった(2020年)夫の場合、大きな企業ではあったものの、解雇のされ方が大変アンプロフェッショナルでグレーゾーンな印象でしたので、そういう場合もあるんだな、と思っていただけたら。夫の場合のシチュエーションですが、皆さんのお役に立てば嬉しいです。(涙)




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Laid-off かFiredかの違いは失業保険の申請時に死活問題となります

今回夫がクビになった経緯を記します。(夫から聞いて私が受けた印象なのであしからず)

よく映画などで”You’re fired!”(お前はクビだ!!)という言い方を耳にすると思います。上司にお前はクビだ、と解雇を通達されているわけですが、もしあなたがこの言われ方をされたとしても、落ち着いて、HRにレイオフなのか、ファイアードなのか、どっちなんですかと聞いてみる必要があると思います。

以下今回の夫の体験談です。

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レイオフなのかファイアーなのか?なぜどっちと聞かれるの?

仕事を解雇されてから、すぐ周りの人には「レイオフ(Laid-off)なの?ファイアード(Fired)なの?」と聞かれます。

この質問をしてくる人は違いの重要性を知っているということですね。

今回、夫は私に「ファイアード」だよ。とおっしゃった。

FIREDと言われてしまったら、お先真っ暗なイメージが一気に襲います。

なぜなら おそらく失業保険がもらえないから。

私はえええ?そんなことってある?と言う感じなのですが、夫は「上司はファイアードだって言ってきた」と。

確かに夫の会社からは何のPacket(書類)もないので、当日はレイオフ扱いなのかファイアード扱いなのかよくわからず、大変混乱、不安に思いました。

失業保険をもらう際に大事なレイオフとファイアードの違い

レイオフとファイアードの違いをじっくり見ていきましょうーー。涙

ちなみに私が2017年にクビになった時もレイオフなのか、ファイアードなのか、HRは濁しました。なぜかというと、私に失業保険を受ける権利はないと信じさせるために丸め込みたかったから。

そちらの体験談はこっちで書いておりますので、私の修羅場2017もお楽しみください。

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レイオフ扱いとは

レイオフ(Laid-off)は会社がちゃんと会社の都合での解雇です、としていてくれているということ。

リストラ、部署がなくなるなど、会社の都合の場合。

個人のパフォーマンス云々が原因での解雇であっても、通常はパフォーマンスを向上させるためのHRと上司の提案、ロードマップが提供され、それに基づいて解雇か継続かが後ほど評価されるはず。

自分のパフォーマンスが会社の期待に至らなかったとしても、普通は会社側も、労働者側も努力は一応したということで、ファイアードにはならないはずです。普通は。

でも、夫の上司は普通じゃなかった(いじめ常習犯)ので、一筋縄ではいきませんでした。

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ファイアード扱いとは

ファイアード(Fired)は、失業した方に問題がある場合。

何か盗んだとかセクハラをしたとか、犯罪行為をした、とかの場合はこっちになり、失業保険はもらえません。

失業保険をもらえないコース(企業側が失業保険を払いたくないという意味もある場合が)はこちら、ファイアード扱いと処理されるかと思います。

私も夫も悪い企業に当たってしまい、会社に尽くしたけれどこういう方向で持って行こうとされる場合がありますね。結論からすると私の場合はHRと上司のつじつまのなさと、彼らのしている判断が違法性も含んでいるところを最後のミーティングにて明らかにし、私もHRも認めるところとしたため、会社側は政府に嘘がつけなくなり、私の権利は守られました。

夫の場合はHRが最後「この人をクビにできる根拠がない」と言ってかばってくれましたが、上司の一存で解雇。解雇自体は普通ではありませんでしたが、おそらく後日HRが政府の人と話した際に、会社の一存での解雇だった、とはっきり言ってくれたのだと思います。なお、上司の指図(おそらく)により、HRと一切連絡が取れなくなりました。こういう日系企業(大手なんだけど)も米国にはあるので、気をつけましょう!

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普通の企業の解雇の仕方とは

クビまでの道のり(涙)は普通3ストライクあると言われます。(オフィスワークの場合)もちろん一発でホームランというケースもあり得ます。

ストライク制

1回目、Warningをもらい、期日までに対応できなかったとか、電話応対が悪かったとか、何か処理し忘れた、など、何らかの問題を指摘され、HRと上司と本人で会社の公式記録に残るように「問題を指摘し、改善のためのロードマップを作って3者同意した」というプロセスを踏みます。

夫の場合、1ストライクの際はHRは絡まなかったものの、上司が一方的にこのミーティングをセッティングして、HRには事後報告したようです。

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2回目以降のミスの際

そして2ストライク(また同じミスをしたら)でまた改善せず、最後3ストライクまで繰り返してしまったら解雇などの処分がある、というのが一般的、良識的な判断のようです。

夫の場合1ストライクの問題は改善され、繰り返されなかったという処理がHRから公式にあったのですが、上司が感情的な処理をしたので、それを無視して一気になぜか3ストライクまで行ってしまいました。こういう上司、こういう会社もある。

この上司はひどいな、と私は感じるのですが、解雇時のHRの対応がなかったことが最終的に夫にとっては吉と出たので、とりあえずお話は次へ。

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解雇された際に手紙やPacketがない

私がクビになった際も今回の夫と同じ感じで、何もPacketや、実際に彼らのいう「パフォーマンス」に満たなかったと証明するようなことが書かれた紙はありませんでした。

ない場合も多分にある、しかし…

しかし、Packetや手紙を渡さないのは一般的ではないにしろ、多くあり得るようです。

私と夫の場合、上司の感情的な一存でクビになったということで共通しているのですが、上司が感情的で準備を怠っている場合、手紙やPacketが「ない」のではなく「用意できなかった」と言えるケースもあるのかと感じています。

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私がクビになった際

私の際は、解雇を告げられたミーティングの際に、ないことばっかりでっち上げられ、「パフォーマンスが悪い」の一本でのTerminatedで、とても混乱しました。

しかし私は結局Unemployment Benefit(失業保険)はもらえたので、今回夫ももらえるであろうと祈っています。(追加:色々ありましたがもらえました!)

夫の今回の解雇の際のミーティングでは

夫が言うには、クビになった日にHRからは「パフォーマンス云々の理由で彼をクビにすることはできない。その証明がないから。」と言われたそうで、上司の感情だけでの解雇という印象が私にはあります。

この理由からなのか、HRから用意された解雇に関する手紙の類は一切ありませんでした。ここが今回のポイントです!(笑)ちょっと覚えておいてくださいね!

*夫の場合もまたでっち上げに聞こえる「データもとっていない、筋が通らないパフォーマンスの悪さを理由」、と言う様子なのですが(私は夫から聞いているので本当のことはわからない)HRが「筋が通らない」と言いつつも、失業となったので、上司の一存という印象を受けています。

まあ、アメリカでは企業は理由がなくてもいきなり解雇できるので、いきなり朝クビと言われて失職することは十分に起こることです。(怖いけど)

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失業保険の手続きのためにLaid-offなのかFiredなのか知っておきたい

と言うことで、夫と会社(上司)側に、解雇理由の認識の差はあれど、夫は解雇されました。

解雇された側にとって次にとても重要なステップは、できるだけ早くUnemployment Benefit(失業保険)を受給できるよう手続きを開始することとなります。

ここで、正々堂々とした会社による解雇の場合、PacketやTermination Letterが解雇された側を守ってくれるキーとなります。しかし、今回夫にはそれがない。

  • 書類がないので会社の公式の言い分としてレイオフなのか、ファイアードなのかが夫に伝わっていない。
  • HRに問い合わせるも応答しない。
  • 上司の日々のハラスメントから推測すると悪意があるのかなとさえ思えてしまう。

こんな状況だったので、もう失業保険を受けるには、自ら自分の正当性や会社の主張の矛盾を指摘し、証拠を揃えて証明する、ミニ裁判とも言える自己弁護をするしかありません。

ということで、会社側からFiredなのかLaid-offなのかはっきり教えてもらうことは大事です。

ということで、次は「はっきり教えてもらえなかった場合、一体自分がFiredなのかレイオフなのかわからないバージョン」についてです。

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失業保険がもらえるのか不安な場合

失業保険は、悪いことをしていない限り、出ます。

私も夫も会社が失業手当を出したくない雰囲気たっぷりで、最初からそっち方向で処理している感じを受けましたが、結局もらえました。それは、何も悪いことをしていないから。

ということで、夫は、何も悪いことをしていない、という証拠を集めました。(大体は会社に置いて来たパソコンに入っているのだけど、自分のパソコンの中で探せるだけのものを探しました。お話は続きます。

HRが無知で墓穴を掘った私のケース

私の場合は会社が意地悪&HRが無知で、「出ない。4ヶ月しか働いていないんだから出るはずない」と言われていましたが、時給$17でさらに残業、お持ち帰りを報告していたおかげで一定額稼いでいたので出ました。(今まで多くの人を数ヶ月で切っていた常習犯な印象を受けますね。)

私のケースで一番キーとなったのは、会社を去る際に「(子育てに影響された週の)パフォーマンスが悪かっただけであって、人物、その他の週の業績に何も問題はない。むしろ素晴らしい人物で素晴らしい業績。」と言うことを確認し、HRに言わせた上、去ってきたから成り立ったのかなと感じています。

それが解雇のミーティングの記録、両者の認識で終わったので、私が会社を去ってから会社側は私が聞かされていない事実のでっち上げができなくなります。

もし、私と会社の言い分が大きく違うと、政府の人(失業保険を出す際に政府の人と電話面接または書類でコミュニケーションをとります)がさらに追求するのでややこしくなるため、会社も嘘はもうつけなくなります。

こんな会社潰れてしまえ!

お分かりですか、移民を使いたいだけ使ってポイ、の会社の常習手段。そして、私のことをたかをくくっていたので、最後のミーティングでこれだけのことを英語で言われると思っていなかったのでしょう。

なめるな!



上司が感情的に処理し、HRがついてこなかった夫のケース

夫の際は、夫をクビにしてから、失業保険は出さない方向で最初上司が動いたようです。こういう上司結構いるのね。全然マネジメントできない上に、自分の立場のためにとにかく人を切る。

どうして失業保険が出ない方向で話が進んだかがわかったかというと、解雇されてから失業保険の申請をする際、会社側も解雇をしたという事実を政府に提出していないといけません。

そこで会社側がどういう理由での解雇なのかをおそらく提出しているはず。その内容が大体想像がついたのです。続きます。

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夫と会社の言い分に違いがあると政府に気づかれた?

夫の場合、会社の言い分はおそらく、夫に非があっての解雇で、レイオフではなくファイアードの方だと提出されたのだと思います。

しかし、夫は失業保険はもらえると信じて申請を開始しました。

その後、両者が言っていることが違うじゃん、と政府の人の目に止まったのか、政府から夫に「自己正当をするための証拠を提出するように」と手紙でお知らせがきました。

待ってました!!!

夫は今まで上司に言われたことのスクショ、夫の解雇の理由のパフォーマンス云々については

  • データを見せられず離職させられたこと
  • ストライク1はその後ミスがなかったので、なかった扱いにされたという以前の手紙
  • それまで上部から承認を受けたプロジェクトをきちんと遂行
  • 指定されたオンラインコースもきちんと成績優良で終えたこと(他の人は皆受からなかった)

など、きちんとこなした証拠を色々提出したのが良かったようで、失業保険がもらえるようになりました。

ということで会社側が夫に非があっての解雇として手続きした場合、政府からは「異議を唱えるために自己弁護の資料、手紙を書きなさい」と催促がきます。(私の時は来なかった。最後私に問題はなかった、と証明したからね。)これはいい経験。もうしたくないけど。


結局FiredとLay-offは自分がよくわかること!

ということで、悪いことをしていない場合は会社側は普通Fired扱いにはできません。

Fired扱いにするには、会社側が失業する側の重大な過失を証明しなければなりません。

Lay-offは会社の都合でクビにはするが、重大な過失はなかった、ということです。

もし会社が意地悪をしてFired扱いにしても、重大な過失がなければその証明が政府にできませんし、またでっち上げられても、失業者側にはそのでっち上げを否定して自分を弁護する権利があります。自分には過失がないという証拠は常に取っておきましょう。

そして、もしクビを通告された最終のHRも加わるミーティングで言われていないことを政府に言われているようであれば、正々堂々と「そのような話は解雇理由として聞いていない」と戦いましょう。企業も政府にその点を質問されることになるはず。

ということで

  • レイオフかFiredかは大事だけど、通常は前者。
  • 悪いことはしない。(当たり前!)
  • 自分がきちんと働いている記録、証拠は万が一のことを考えて常にとっておこう。
  • 正々堂々正直にしていれば大丈夫。
  • 会社が変だったら早めに転職した方がいい!

ですね!

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まとめ

はい、失業保険を受け取る際にレイオフなのか、ファイアードなのかの会社の扱いによってもらえるかどうか大きく左右される。そして仮に会社があなたをファイアード扱いしたとしても、あなたが何も悪いことをしていないのならば、それを証明し、ちゃんと失業保険がもらえるよ、というお話でした。

これを知らずに泣き寝入りしてしまった場合、会社側の思う壺ということですので、皆様是非予備知識をつけて、万が一の際は証拠と自己正当をアピールしてきちんと失業保険をもらい、次の仕事を見つけられるよう頑張りましょう!!

搾取されずにいい企業で皆様が働けますように!!

お読みいただきありがとうございました!

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