アメリカ 失業保険の受け取り方と体験談&注意点

この記事では、アメリカでの失業保険の受け取り方と、私の体験談を紹介しています。

私が2017年にフルタイムで就職したものの、すぐにクビになったその後、失業手当をいただいている間に受けられる州の定める就職サポートを受けようとして、これがまたとっても大変だった話を修羅場も交えながら細かくしています。

アメリカでの就労、そして子育てしながらどんな仕事形態がお母さんには現実的なんだろう、など悩んでる方の参考になったら嬉しいです!



アメリカで解雇されたら失業保険をすぐ受け取ろう&体験談

お仕事されている方、お疲れ様です。また、お仕事したいと思って就活中の方も、副業などでコツコツ頑張られている方も、みなさん、お疲れ様です。

在米アメリカ文化ライターのキョウコ@NandaroAmericaでーす。

アメリカで失業したら、すぐに失業保険の手続きをしましょう。アメリカではリストラは日常茶飯事、その分失業保険のお世話になることも人生の間に何回かあるかもしれません。

私は米国企業で働いてすぐに難癖をつけられてクビになったことがありましたが、今回はその時受けた失業保険の最初の受け取り方と、失業保険を受けている間に州政府による再就職に向けたサポートが色々あったのでその体験談も(すったもんだです)色々紹介します。




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アメリカで失業保険を受け取るための手続きとは

失業保険=Unemployment Benefit を受け取るためにしたことはこんなかんじでした。

(州やシチュエーションによって違う場合が十分にあります。あくまでも私の体験範囲ですのでご了承ください。)

クビになってからなるべくすぐに失業保険の受け取り申請に着手するのが勧められています。

はい、と言うことで、クビになったらすぐやりましょう!

私が2017年にクビになった時ももちろん、夫が2020年新年早々クビになった時もすぐやりました!

  • 州政府のサイトにて失業保険の受け取りを申し込む
  • 電話で州政府の人と話す予定を決める。(おそらく時間は勝手に決められます)
  • この間に州政府の人は会社のHRとどういう経緯でクビにしたのか話を聞きます。
  • 電話で州政府の人と話す。(通訳をつけてもらうこともできます。必要な人はお願いしましょう。)
  • 州政府の人がHR側と私側の話に大きく食い違うことがないか(おそらく私の方が嘘をついていないかを重点的に)などを審査。

問題がなければ、その後結果の送付(郵便)です。

ここで気をつけたいのは、申請してから(クビになったその日にしたとしても)失業保険のお金が銀行に振り込まれるのに20日はかかる感じ。この間に家賃など滞納してしまわないように、最低限の貯蓄はしたいものです。

我が家の場合、2020年に夫がクビになった際、我が家には俗に言う「数ヶ月分の生活費」の蓄えはありませんでした。

我々は身の丈にあった約しい生活を心がけておりましたが、NJ州では税、家賃が高く、他の生活がゆったりした州の肩から見ると、なんでそんなに計画性がないのか、と思われるかもしれませんが、NJではかなり稼がないと、溜める余裕がないのです…。そう言う収支のバランスになってしまう州もあるよ、と言うことで。

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電話面談の際に用意しておくといいもの

電話での審査はとても緊張するのですが、細かいことも知ってる範囲で正直に答えればいいだけですので、クビに関して何も悪いことをしていない場合は全然恐れる必要はありません。

  • 自分の名前、生年月日、住所など
  • ソーシャルセキュリティナンバー
  • グリーンカード、Aナンバー、グリーンカードの発行日、有効期限など
  • 会社がグリーンカードのスポンサーなのか、結婚を通して取得したのかなど
  • 社名
  • 会社住所
  • 自分の役職
  • 勤務期間
  • 勤務形態
  • 直属上司の名前
  • できれば上司の上司の名前
  • 同僚の名前
  • クビにされた理由(会社側からなんと言われてクビになったのか的確に)
  • 会社側に差別や不当な扱いがあったり、不服があれば理路整然と。

などを紙に書いて、聞かれた時に落ち着いて答えられるように準備しておいたほうがいいです。

むしろ事実や不服は細かに話しておいた方がいいです。だからと言って再就職できるわけではないんだけど。


明らかにおかしい場合は訴えたらいいと思う

2017年に私が失業した際の私の担当者は、とても厳格な対応をする固い感じの人(声の感じ)でした。

おお、さすが政府の人だ!というイメージ。高圧的ではなく、あくまでもちゃんとしてる感じでした。

私が細かく答えていたら、最後の方で「訴えないでいいんですか」みたいな流れになりました。多分最初にも聞かれたんだけど。

でも訴えたところでこっちが消耗するし。

医療でとんでもない目にあった時もそうだったけど、訴えるということがハードルが高すぎて、できない、って思うんだよね。貯蓄がない状態だと。こんなに疲弊するまで働いていたのに、今度は仕事を探し、収入の心配をしながら訴訟の準備をするの??って。

我が家はお産の時に↓こちらのエピソードの通り、散財したのです。なので働いても立ち直りが余計大変。

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もう面倒、ストレスで体を壊す方が嫌なので訴えなかったけど、アメリカに来てから「なんで訴えなかったの」という事例に何度もあっているので、さすが訴訟社会だなと思います。(一回訴えた経験がついたらその後楽になるのかもね 笑)

毎日子供と夫の面倒、送迎、お弁当、食事、買い出し、就活、勉強をしながらさらに訴えるための作業や心配も重なったら完全に体壊す。無理。

それだけ世知辛いことが多いんだよね、アメリカは。(涙)

日本は治安以前に人間関係も安全だったなーー!!

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失業保険が受けられる場合とは

ちなみに、NJ州の法律では、失業保険を受けられるのは

  • 半年以上継続して働いていた、または、稼いだ金額が合計で$8600(州によって違いますのでチェックしてね)を越している

さらに、

  • クビの原因が不正行為、犯罪などではない

場合です。

私の場合は、6月に採用、10月にクビだったので4ヶ月しか働いていませんでしたが、度重なるお仕事のお持ち帰り(上司が私に与える量がとてつもなく多い)があったおかげで、4ヶ月でも$8600は超えていました。

まあ、フルタイムで専門職なら当たり前ですよね…。ただ、この会社のやり方からすると、移民を雇う時給はとっても低く設定されているのだろうなあ、というね…。ほんと、この会社は低いお金で移民をタダ働き同然に…。

詳細は最新のNJ州公式サイトの情報をどうぞ!

https://www.nj.gov/labor/ui/ui_index.html

To qualify for benefits in 2019, a person must either have earned at least $172 per week for 20 base weeks, or have earned a total of at least $8,600. Benefit eligibility is calculated based on the minimum wage on October 1 of the prior year.

意訳:20週間にわたって週最低$172の収入があったか、または、合計最低$8600を稼いだ場合。(これは2019年の資料ですが)

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悪質な会社、人事の場合どうやって失業保険をもらえるよう運ぶか

うちのHRの人は完全に「失業手当を払いたくない」確信犯で、いつも同じポジションの人間を繰り返し短期でクビにしている常習であることなど、いろいろ垣間見れたことがありました。

クビになってから失業保険をもらうのはとっても大事なことですが、さらにいうと、いただくお金よりも、失業保険の受給期間中に受けられる就活サポートの権利の方が重要度が高い場合もあります。

なので、意地悪で「失業保険のお金出してやらない」みたいな態度を会社に取られても、怯まずに確認しましょう。

私がもらいたいのはお金だけじゃない。サポートも利用したい!!!受ける権利を侵害されないためにも、食い下がりましょう!

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私が会社を去る際にHRに確認したことなんですが、もしこんな修羅場を体験されそうな方がいたら、咄嗟に言っておくべきこととしてお役立てください。笑 クビにされるかも?と感じてる方は絶対読んで!

  • 私のパフォーマンスが悪いという理由での解雇のようですが、パフォーマンスの出し方、悪かったというデータ、何がいけなかったかを私に見せてはもらえていません。→あるけど見せたくないと言われる。パフォーマンスの計算を出した期間を教えてください。→娘が熱を出したため私が休んだ1週間なっている。
  • パフォーマンスを出した計算に含まれる週、私は子供がインフルエンザになって寝込んだので出社していません。子供の面倒を見るために休んだ日をパフォーマンスに入れるのであれば、子育てが原因ということになりますよね?これは子供が病気のため、ときちんとお話ししてありますし、メールにも残っています。→しどろもどろに。
  • 上司とHRの言う「パフォーマンスを図るための対象作業」を私は日頃一切頼まれていないし、期間も子供のために休んだ日なので、正確なデータは出しようがないわけですから、私のパフォーマンス云々は上司の主観ですよね。
  • 子供のために休んだのが原因でしょうか→ちがう
  • では、上司の主観でしょうか→しどろもどろ
  • おっしゃるパフォーマンスが低い、というデータの数値を見せてくれないのですよね→しどろもどろ
  • 会社の勝手で解雇される場合、失業保険は出ると思いますが、出るための手続きはしてくれますよね?
  • 私が何か違法行為をしたとかでっち上げないでくださいよ?

と念を押しました。今思うと、流暢じゃない英語でよくこの修羅場を乗り切ったよ。

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そしたら、HRは、今までこういう態度を取る人もいなかったようで、

「あなたは6ヶ月働いていないから失業保険は出ません

と言って来ました。この「6ヶ月」が当時2017年の失業保険の出る出ないのキーワードでした。なので4、5ヶ月でクビにするわけです。

この会社では、なんと1年以上働いている人が上層部のごくわずかしかいません。(経営者の家族のみが残るタイプ)経理のインドのおじさんも私より2週間前に来たばかり。別部署の非白人の女性も私とほぼ同時に入って来た感じ。あとはインターンの学生が数人。仕事できなさそうだけど白人の人たちは全部私に仕事を押し付け、一日中しゃべっている。

私はすかさず、

  • 今まで6ヶ月以内にクビにしてしまえば失業保険を払わないで済んでいたのかもしれないですが、私は4ヶ月間でも相当な仕事量を持ち帰り、記録し、一定の金額以上稼いだので、出ます。
  • 私は言われた仕事を全部こなし、頼まれなかった仕事はする時間は当然ありませんでした。頼まれなかった部分でのパフォーマンスを理由に解雇するのは勝手ですが、私が仕上げてきた仕事の評価もいただけていません。上司に頼まれ、私が期日内に提出してきた作業全てのパフォーマンス評価も当然お持ちでしょうから、教えてください。

と念を押しました。

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そして、最後の質問、「上司に頼まれ、私が期日内に提出してきた作業全てのパフォーマンス評価を教えてください。」の答えについては、

「申し分なく、大変素晴らしいもので感謝している」でした。

日本に住んでいる方からしたら、「素晴らしい成果を残している」認識がここであるのに、なんで「でっち上げのパフォーマンス」をもとに実際にクビにできるのか?と思われると思います。

アメリカでは、基本的に企業は好きな時にクビにできるようです。

まあ、この会社がめちゃくちゃなんですけど。

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ただし、その理由が明らかに人種、性別、宗教、そして育児が反映されていると違法です。

この会社の場合は、私が育児中で突然休んだり、仕事を家に持って帰ってすることが嫌だったのだと思います。

それを「子供の面倒を見なければならず休まざるを得なかった」の部分を隠して「(ありもしない作業の)パフォーマンスが」というこじつけの一点張りなわけです。

入社前に「子供がいるので急に休むことも多いと思う」って説明して、「みんなそんな感じだし、助け合いながらやっているから、子供が急に熱を出しても心配することはない。最初の1年がいかに大変かは皆分かっている」というやりとりもあり、了解は得てあったんですがね。

質の悪い会社の質の悪いHRは、極力あなたの当然もらえる失業保険の手続きもなしで済まそうとしてくるかと思います。日本でもそうですかね。

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もし、これはもうすぐクビにされるのかな?とよぎった場合は、スマフォなどに州政府の失業、失業保険に関するページを保存して、確認できるように待機しておくことは大事です。

その場で旦那に電話をし、NJ州の失業保険のガイドラインをすぐに検索してもらい、政府のHPに書かれていることをHRに読ませてから退社しましたね。

クビにされることはあなた自身がコントロールできることではないので。

アメリカでの生活&自己責任の範疇、半端ないです!

みなさん、用心しましょう!(涙)

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失業保険を受け取れるようになると

はい、じゃあ今度は無事失業保険のお金をいただける状態になってからのお話です。前振りがいつも長くてごめんなさい。(汗)

毎週申請して、一定額をもらえます

毎回もらえる額が決まっている(もらえる額には課税していないので、あとあと税を払うために取っておくのがオススメ)ので、決められた期間に全額きちんともらえるようにちゃんと毎回申請する必要があります。

申請はオンラインのみで、郵便とか、窓口とかは受け付けてないと思われます。パソコンがない人のために、電話はあるみたいです。

就活をする必要があります

一週間あたりに決められた数の会社に出願することが義務付けられています。

どこに出したかちゃんと記録を残しましょう。オンラインで出願したところはそのスクショでも大丈夫。

州の定める就活サポートが受けられます

州によって違うサポート内容となるので、読者の皆さんのお住いの州政府のHPなどでしっかり正しい情報を確認する必要があります。これがとても重要なので次に書きますね。


職安ってどんなとこ?州政府の援助とは何がある?

失業手当を受けるのはまずお金がいただけるのでそりゃ大事。

NJでは受給期間内に申請すると、就業のためのコミュカレの学費が免除になるというものがありました。これも逃せない。コミュカレの学費はお安いとはいえ、失業してるんだからタダで済むならあやかりたい。

そのほかいろいろあるんですが、私が受けたサービスを時系列に記します。まず全ては職安=Employment Office に行くところから始まります。Googleマップなどで探すとすぐ見つかります。

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地元の職安に行く

私の住んでいる地域は職安が何箇所かあるんだけど、どれに行けばいいのか確認したところ「自分が行きやすいところのでOK」と言われたので、車で10分くらいのところのに最初行きました。

結構、寂れたところとか、地価がそんな高くないとことか(わかってくれますかね)にあります。うちの場合、モールの近くとか人が集まるような地域ではないですねえ。

でも後で書きますが、最終的には結構遠いのに通うことになりました。(なんじゃ。)計15回くらいは行ったかとおもいます。

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州政府の求人検索システムのアカウントを作る

これは家でもできるんだけど、職安に行くと、パソコンコーナーがあって、とりあえずどなたでも無料でパソコンが使えます。

御察しの通り、雰囲気はそれなりに悪いですね。いろんな人がいます。

貧しい人にも無料で使えるパソコンがある場所がこういう風に提供されていることは意義があるんですが、やはり貧困が絡むと、アメリカは必ず治安&雰囲気が低下します。

NJ州の職探しサイト(州政府公式)はこちら

https://www.state.nj.us/nj/employ/seekers/

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私は職安でのパソコンはあまり使わないようにしました。というのは、最初行った時に数時間使ってみて、かなり色々な人に話しかけられ、お金ないか、とか、眼鏡貸してくれ、とかわけのわからないことを言われたからです。

お金ないかって、「職安来てるんだからもちろんあんたと同じようにないぜ!?」ってさらっと言えたらいいんですけどね。眼鏡貸してくれって、盗む気満々な気がします。

そういう時は困ったよーってガードマンに言っとくといいです。

職安にはガードマンっぽいセキュリティの人と、ポリスのおっちゃんがいました。入る時に名前を書くとかの必要はなかったです。

幸い家にパソコンがあるので安全な家でのんびりやったほうがいい、と判断しました。

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職安の主催する勉強会などに参加できる

ニュージャージー州の職安が頑張って開催しているのはこちら

https://careerconnections.nj.gov

まずこの会員になる必要があります。会員になるとカードがもらえます。ちなみにこのサービスをやってるのが近所の3件の職安の中で1件しかありませんでした。

ので、遠い政府ビルディングの中にあるオフィスに通うことになりました。

勉強会の内容はいろいろあって、

  • どういう方向の仕事に就きたいかの個人カウンセリング
  • レジュメの書き方
  • 面接の予行練習
  • LinkedInなどのネットワークアカウントの作り方、使い方
  • その他職安の方のレクチャー

などなどが無料で受けられます。

以上のサービスは、無職じゃなくてもNJに住んでいれば誰もが受けられます。

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カウンセリングについて

私は個人カウンセリングを受けて、英語も(希望の職業=デザイナー)では問題なし、レジュメもチェックしてもらいました。

そして、コミュニティカレッジの奨学金に申請しましょうと言う運びに。ただ、外国人(グリーンカードホルダー)なので、手続き上ESLと算数のテストを受けて成績を証明してね、と言われました。

これは、係りの人(彼もギリシャからの移民)はすっごく済まなそうでした。私は一応日本で修士を持っていたし、「手続きを進めるために外国人はこれをやらなきゃいけないんだごめんね。」まで言われました。

ここまできたからもうやるしかないですよね。

英語は英検3級か2級くらいの難易度でしょうか。もし米国で大学を出ていたらおそらく満点を取れると思います。引っ掛けとか、いやらしい問題はなく、そんなに難しくはないのですが、使われているボキャブラリーとか言い回しが日本での「英語」のカリキュラムではあまり出てこない、「アメリカでの自然な英語」なので、今まで日本の学校だけで英語を勉強されていた人には、ちょっと違和感があるかもしれません。出題の仕方とか、能力の測り方が日本の教育の物差しと違います。(当たり前なんですけど)

算数は、アメリカですから(笑)まあ、とても簡単です。こういう問題は多分レジとかができるかな、言われた注文ができるかな、とか、そういうコミュニケーション的な能力も図っています。算数、数学というより、物事の把握力を確かめる色が強かったと思います。

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レジュメの書き方指導について

レジュメの書き方講座では、みなさんそれぞれ自分が書いたレジュメなどを持っていって、カウンセラーの方に見ていただくんですが、職種によって書き方が違う点などを指導されました。

私の場合はデザイナー希望、同時に翻訳とか日系企業の事務とかも求人があったらどんどん出願しようと思っていたので、何パターンも持って通っていろいろ指導を受けました。

一回の講座で受けられる指導が一種類だったので、何度か行きましたねー。

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ちなみに、

  • レジュメ(履歴書)、
  • カバーレター(志望動機を含めた自己紹介&強みアピールのレター)

は別なので、両方書き方をきっちり学んでしっかり備えようとすると時間がかかります。

ですが、適当な書き方だといいところには受かりません。

これは私はクビになったところに受かって他はダメだったのは、私の書き方がダメだったんだと痛感しました。

レジュメの書き方を業種別で学ぶのはすっごく大事なので時間と手間はかけたほうがいいと思います。

お近くにこういうサービスがない場合は、教会や図書館でやっている場合もあります。

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 LinkedInなどを駆使するための講座

何度も通ってレクチャーを受けた中で、かなり衝撃的なことを言われたのが、Indeed や Monster などといった大手の求人検索サイトでは、かなりの割合で「すでに応募は実は締め切っている」案件や「すぐには採用者を見つける気はないが、優秀な人材をいつか欲しいなーという感じで常に募集しっぱなし」の案件も多いということ。

すぐに返事が欲しい人には困ってしまう案件も中には紛れているんだね。(そりゃそうだ)

そして、アメリカでは就職、転職の際80%がコネであるとおっちゃん(失礼)がレクチャーしてくださいました。

コネと聞くと日本人には聞こえがすごく悪いですが、アメリカと日本のコネは全く違います。

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コネクション=信頼できる人間から紹介されるか否か なので、友人ではなくても、仕事を通して知り合った上司、部下、同僚などが、あなたの仕事ぶりを踏まえて他社に紹介してくれるか、ということ。

日本の縁故採用とか、友人だから大目に見てやってくれ、みたいなチートではないですね。

「何処の馬の骨かわからない人を雇ってしまってハズレの場合」を防ぐことがアメリカの方のコネクションの意識でもあるのだと思います。(日本のコネの意味では裏口のような意味はあると思いますが、アメリカでは人伝いの紹介にそのような「ずるい」感覚はないですねえ)

企業側はハズレの地雷をなるべく踏みたくありませんから、知り合い伝いに、信頼できる、身元が保証できている人物を雇ったほうが会社も楽、ということなんでしょうね。

なので、知り合いをとにかく作れ、と言われました。

そんなこと言っても日本から越してきたばっかりの人間、地元に家族も友人もいない人間にはとても辛いです。

見えない壁はかなりありますが、アメリカ人全体は相当な努力をして富をつかんでいる印象を受けますので、頑張りたいものです。

人脈を増やしたほうがいい仕事に受かりやすい、ということで地道に努力です。

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失業保険受給中に受けられる政府の無料サービス

私の場合はアメリカでの学位がないので、まずコミュカレに無料で行けるなら行きたいと思い、それを目標にしました。

職業につくまでコミュカレに無料で行ける

これはすごく魅力。

自分の職種に必要で、なおかつ自分に足りていないスキルを補うのが目的で、コミュカレの授業を取ることができると言うものです。

とてもいいシステムですが、当然(?)外国人にはアメリカ国籍の人間と同じ手続きでは済まず、先ほども書いた通り、面談で会話レベルの英語のテスト、ESLのテスト、算数のテストを受ける必要がありました。

さらに、この政府のプログラムでコミュカレで単位を取るならば、就職ができるよう保証すると言うことも言われました。

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いろいろな企業を受けながらも落ち続けてしまった場合、さらに足りないスキルがあるとカウンセラーが判断した場合、もっと教科を増やせるので、学校通いは大変でも必ず仕事につながる、と言うことでかなりの人(70人くらい)が説明会に来ていました。

来ている人の層は、見るからに無職の方、スーツ姿で小綺麗なお父さん(突然クビになったのかな)などなど、いろいろでした。

私の場合はスキルをアップデートさせたかったので、コンピューターのソフトのスキルをつけたく、申請をしました。

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コミュカレのGrant(奨学金)を申請する手順

これがまた外国人にとっては大変でした。できるなら、市民になっていた方がとても楽です。

  • 説明会に予約をし、朝から午後まで説明を聞きに行きました。これで10日消費。
  • 個別のカウンセラーとの予約を取り、面談。これで7日は消費。
  • ESLのテスト(先述した英語のテスト。合計3時間弱。レベルは英検3級&準2級のリーディングが2問ほど。難しくはないです。)これで予約期間を入れて一週間消費。
  • 数学のテスト(先述した算数。日本の小学3年までのレベルが前半、日本の中学1年のレベルが後半と言ったところ。気をつけたいのはエーカーとか、ヤード、フィート、ポンド、で質問と答えを求められますのでそこは注意。)これも一週間は消費。

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(GCカードホルダーは)全ての工程を済ますのに時間がかかる

予約をして指定の日を待つので一つ一つで一週間が過ぎて行きます。10月半ばから初めて、すでに11月末ごろになっていました。

私はカウンセラーに、「私の務めた期間はとても短く、失業保険の受け取りが終わるのは1月なので早くして欲しい」と言ってもこんな感じでした。

テストの結果は全て問題がなかったので、Grantの申し込みができるところまでこぎつけました。あとは担当者からの連絡を待つのみなのですが、こちらから催促の電話をしても応答がありません。

いつも留守電で、メッセージを残す機能もいっぱいになってる感じでした。

放置です、放置。人様のこんな大事なこと放置してるって責任感どうなってるのって人間性を疑いますが、アメリカはおおらかです。

こちらが騒いでも、だいたい変化は起きません。

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担当者がお約束通りアメリカンな対応

直通じゃない方にかけて受付のお姉さんに話すと、担当者は年末までバケーションとのこと。

「私の申請期間は1月って最初っから言ってあるので、間に合うように返信して欲しい。Grantの申請の期間が切れてしまいます。」となんども言いましたが、届きませんでした。

ということで結局、私がここまで奨学金獲得のために済ませた準備は無駄になってしまいました。

こう言う対応って、アメリカでは日常茶飯事だから慣れきっていたはずなんだけど、流石に自分の権利を侵害されている&ちゃんと働かないお役所の人間に私はキレました。

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言われる通りに全ての項目はクリアして申請の準備は終えたのに担当者が不在、そして事情を説明しているのに他の人も担当してくれないのはおかしい、とは言っておきました。

だからって何も好転はしませんでしたが。

みんな志願者は必死だけど、こうやって俺は知らねーってされることはアメリカではほんっとに多いです。

医者さえもたまにこんな感じだからね、

だから訴訟社会なのよね。

訴えられる人はやっぱり自業自得の場合は多いと思う。(何も悪くなくても訴えられる人ももちろんいっぱいいます。それも怖い。)

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結論として、私はここまでやって(結局再就職に繋がってないんだけど)何も好転しないのは、細木数子的に言ったら「今は時期じゃない」のかと(笑)思い、家でブログを始めることにしました。

なんか別のことでも収入が得れる、もしかしたらいい仕事が見つかるかもしれないから空回りの努力は無駄かなー、と言うのが本音。

子供も突然病気にかかったり、学校も急に休みになったり、母親としてはフルタイムで働くにしても大変働きづらい環境であることは全く変わっていないし。

なので、在宅でできることをして妥協、と言う感じで収まって、今に至っています。(見つかればすぐに働く気はあるけどね)

今日の英語
fired=クビになった
laid-off=レイオフ
unemployment =失業
grant=奨学金
human resource (HR)=人事部

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まとめ

いかがでしたか?

働くお母さんはシングルでも、既婚者でも、それなりに「母」と言う要素があるからこそかなり辛いと思います。みなさんどうやって切り抜けられているのか。

この記事では、アメリカでクビ、失業保険のお金の申請の仕方、失業保険受給中に受けられるベネフィットとヘルプの紹介をしました。

まずはなるべくいい企業に勤めてクビにならないことが肝心ですが、私のような目にあっている人がいたら参考になれば幸いです。



お読みいただきありがとうございました!

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