米国で働く!搾取されないために知っておきたい待遇の悪い企業の例

皆さんの働かれている会社は「良い会社」ですか?「悪い会社」ですか?

2020年1月夫が突然クビになりましたが、3年半にわたる勤務期間中、配偶者の私としては「これって普通?」と思うことがとても多かったので記録しておきます。皆さんの労働環境と比べてみてください。

アメリカで仕事を探したり、実際に働き始めて、自分の職場や会社の待遇に疑問を持たれた方の役に立てば。



米国で搾取されないために知っておきたい待遇の悪い企業の例を紹介

こんにちは、なんだろなアメリカにようこそ。キョウコ@NandaroAmericaでーす。

米企業は日本企業と比べて労働環境(過労働やバランス)に対する配慮が進んでいる、と良く耳にしますが、皆さんが米国で働く会社はどうでしょうか?

夫が働いていたのは日系の米国現地企業ですが、はっきり言って周りから聞く「米国企業」と比べるとかなりのひどい環境だったと感じています。

随分前からちょっとおかしいなと思っていたので周りの人に相談すると、「それはちょっとねえ」とか「ボーナスも昇給も昇進もなく、どうやって将来設計をするの?」など私が一番引っかかっていたことをすぐに突っ込まれる感じでした。

なので、米企業で働いている米国人からしたらかなり標準的感覚から悪い意味で外れていたと言えたと思います。具体的にどんなところが周りの人からみておかしいと指摘されたか、たくさん例をご紹介します。

日本からアメリカに引っ越してきて、アメリカでの社会経験が少ないと、自分の置かれた環境が劣悪かどうか判断しづらい場合が多々あると思います。(うちの夫はアメリカ生まれのアメリカ育ちのアメリカ人なんですけどね!)茹でガエルになってしまって、しなくてもいい苦労、本当はもっと評価されるべき・高い対価を支払われるべき労働をしているのに耐え込んでしまっていたらとても悲しいことです。

今働いている会社の待遇、お給料、仕事が辛い割にはちょっと…と思われる方は是非読んでみてくださいね。




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この会社おかしいな、と感じた理不尽さは沢山ありました

会社で働くと大なり小なり理不尽なことはありますが、みんな妥協してうまくやっていこうとします。

しかし妥協の枠よりはみ出ることが多いと、配偶者としての私の方が「なんなの夫は?なんなの夫の会社は?」となることがあります。

これが毎日、毎週、毎月、そして数年積み重なると、夫は完全に視野が狭く、感覚が麻痺した搾取されるだけの構図に陥っている社畜ゾンビになってしまい、私はそれをみて、ことがるごとにそれはおかしい、と指摘し、常に不安を抱え、ストレスを味わうこととなりました。

以下いろいろ例を挙げます。新しく入ったものの、入社してからいくつか該当するなら転職も早めに考えたほうがいいかも、と参考になれば。

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地域の相場としてはかなり低賃金

ニュージャージーは特にお金がかかる州なのですが、三人家族の貧困ラインがおよそ$31000です。(下の下と表現します)

これはニュージャージーでは高卒も含んでエントリーレベルの年収、そして時給に換算すると$15くらいです。(8時間週5日働いた場合)$15と聞いて皆さんピンときますでしょうか。お隣ニューヨーク州での最低賃金です。

下の上の暮らし

ニュージャージーはニューヨーク郊外とおそらく生活費は同じレベルでかかるので、時給$15での暮らしはやっぱりかなり無理があります。しかしながら、この貧困ライン以下の場合、医療保険や食料の援助、チャイルドケア、地域のチャリティの援助の対象となったり、福祉がかなり受けられます。一番辛いのはこの援助が全く受けられなくなる、「下の上」あたりの暮らしです。

夫の給与は年齢がまあ行ってることもあって当然なんですが、この貧困ラインの2倍強でした。しかしながら低い。はい、御察しの通り「下の上」の暮らしです。はっきり言って、夫の年齢、経験、仕事内容、労働量からしたらもらうべき額の半額以下、という印象です。

日系企業の中には現地の半額がスタンダードのところも

半額というキーワード、皆様ピンときましたでしょうか。米国にある日系企業の一部では、日本の収入の水準で計算している会社もあるとかで、米国相場の半額で人を雇っているケースも大なり小なりあるようです。

アメリカの日系現地採用紹介の賃金が想像以上に低い件ー現地から怒りの注意喚起!

我等が住んでいるサマセット郡の平均世帯収入が$94680。そしてこの平均世帯収入よりもー20%は「Low Income」とみなされます。(だからと言って生活保護がもらえるとかいうレベルではないので、辛いです。)これは有名企業、その専門的な業務内容からとしても、ちょっと恥じるべきお給料でした。

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社畜化してライフワークバランスが完全に崩壊した夫

私は景気が悪い地域ではないし、不動産や周りの生活っぷりを見ていて、私はなぜうちは…?と思って暮らしていました。夫は、とにかく周りとつながりと持つチャンスもなく、毎日起きて食べて働いて寝る、の繰り返しのみで、

チャイルドケアは月$1500、家賃は最低でも$1800。NJは子供がいる世帯は1DKのようなアパートなどに住むことはなかなか厳しく、まず許可がおりません(法律が子供の人数相応の寝室じゃないと不動産屋さんが貸してくれない)

対策:低賃金はやっぱり避けたい。そのためには、就活時にお住いの地域の平均世帯年収をまず一番先に調べてから決めないと、うちのように貧窮問答歌スパイラルに陥りますので注意しましょう!!

地域、州の平均世帯年収は絶対シリアスに捉えるべき。

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2年間同僚も含め給与が上がらない

給与は毎年上がる前提と聞いたと夫が言っています。(契約書私は未確認。もともとそんな紙もなかった、と。)

まあ、普通の感覚だとそうですよね。こういうことは面接の時にお給料形態と確認し、上がらないならその説明がないと。パートでさえ上がっていくんだから。

米系の会社だと早いところは半年おきに見直しがあったり、数ヶ月でも適材適所で出世していったりと言うのを聞きます。

給料上がらない説明を避けられる

給料上がらないというのは、子供も大きくなるし、子供も生まれる人もいるんだし、皆人生設計があるのに困ります。有名企業なのに給料が上がらなくなったことについての説明がないのは意図的に何かある、と感じます。

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何の説明もなく上がらないので、夫は子供が成長して行くのにこれでは困ると相談したことがあったそうですが、上がりません!とだけ言われたそうです。

対策:面接時に年収の他に「ボーナス、インセンティブ、プロモーション、および昇給(レイズ)はどうなっていますか」と聞くこと。そして言われたことは紙に書いておく。(後々証拠になるように)

夫は全てなしの2年間だったので、本当に負のスパイラルにはまってしまって抜けられなくなりました。

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チャイルドケアなど補助なし

私がフルタイムで働き始めた際に娘を託児所に入れましたが、私の給料の手取り90%を持って行く勢いだったので夫の会社にも私の会社にも相談しました。

が、両方とも援助なしでした。私は教会の援助を受けようとしましたが世帯収入が高くなったので全然援助は受けられませんでした。下の上が中の下くらいになったけれど、今度は私という子供と家事の面倒を見る働き手を失ったので、そこの時間と労働を埋められない。そのサービスを買えるほどのお金はない。

さらにスパイラル、綱渡り状態です。

給料が上がらず、お金の出所がないので、チャイルドケアの援助をしてほしいと頼むも、夫の会社の方からは返事がありませんでした。せっかく相談しているのにな。

対策:上司とHRに相談し、反応を見る。質問したら、相談に乗ってくれる、献身的な対応策を提示してくれる上司およびHRでないと、その会社は良くないと言えると思います。人生が一緒に歩めないようなら、その会社に奉仕して労働する必要はない、と私は考えました。

困った時の話を聞いてくれない、助けてくれない、迷惑そう

ちなみに私が勤めた会社は面接時に「みんな助け合って子育てして働いているのよ」でしたが、助けられたことは微塵もありませんでした。平気で嘘をつく上司とHRはダメです。面接時には見抜けないかと思いますが、入ってから見抜いたらすぐやめたほうがいいかも。

ということで2017年、私がフルで働きだしてから我が家はさらに厳しく、さらに負のスパイラルに陥りました。私が働いてメリットがあったことは4ヶ月間私のSSnなど税金が納められたことです。子供との時間は減るし、夫婦ともに疲労困憊だし、子供も慣れるまで体調を崩しやすく(プレスクールで色々最初の年はもらってきます)本当に辛かった。

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有給が取れないほど忙しかった

有給は働きはじめた際の契約によりますが、私の周りでは、使わなかった有給は来年に持ち越すとか、買ってもらえるとか、同僚に寄付できるとかをよく聞きます。

夫のところでは使わなかったら消える、のが1年目、翌年からポリシーが変わって次の年に持越し可になったようですが、仕事の波が次々くるので有給を取るのが、夫が抜けてしまうと業務が成り立たないのが明らかすぎて、年末以外ほぼ雰囲気的に不可でした。

家族がいるんだから使いたいときに使えないとか、雰囲気的に控えてしまう、というのはやっぱりダメだと思う。

NJ州にはFamily Leaveの法律があって、家族の緊急時、看病などが有給扱いになるシステムがあります。

こういうのは奥さんのワンオペ状態を解消するためにも役立ちますが、やっぱり有給と同じように使いたいときに使いたいと言えない雰囲気はダメよ。

対策:最近はいい企業ほど使え使え、と言われるようですが、労働者一人一人の有給の使い方を気にかけてくれないところはちょっと上司共々注視したほうがいいと思います。

夫の上司はこういう点の配慮、頼り甲斐、全くなく、常に反応が悪く迷惑そうだったので、どんどん相談しづらくなっていったようです。

ちなみにフランスでは有給は「使わなきゃいけない」です。カリフォルニアでは有給の余りを買ってくれないのは違法だとか。

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ライフワークバランス無視

クオリティ・オブ・ライフが重視される社会となって来ていますが、一流・大企業ほどこの取り組みは真剣に始めていると思います。

私の周りでは大学(私立)、製薬会社、上場、有名企業ほど社員に還元するサービスが豊かだと感じています。

私自身が日本で働いていた時にお世話になっていた米国の有名企業も、出張で訪問する際、大変品のいいおもてなし、気遣い、言葉遣い、素晴らしいものがありました。しかし、夫の会社は名前は有名だけど、何も社員に還元するような経験がありません。

3年間、ああ、この会社で夫が働けていて安心だ、よかった、ありがたい、と思えたことが一切なく、常になぜお給料が増えないのか、なぜ夫は休みが取れないのか、なぜ夫は家でも仕事を持ち帰って日本の人みたいに働きまくっているんだろう、という日々。

夫の会社では有給中でも、土日でも、御構い無しに電話やテレビ会議があり、夫は週末も仕事をしなかった日はなかったと感じています。

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これは子供の教育にも良くない。夫と娘がちゃんと一緒の時間を取れないし、楽しみにしていた映画に連れていっても、夫は劇場を抜けて結局ロビーで仕事をする。日常が全て私に任せっきり。私の不満は夫に、そして夫の上司、会社に。そして全てのしわ寄せは子供にきます。

こういう構図を理解して夫の労働を管理できていない上司、最低!ふざけるな!

それだけの仕事量を与える上司というのはやはりマネジメント能力が欠如しているか、部下を人と思っていないというか、まあ、ひどいですよね。指示ばかり出していないで自分でやればいいのに。(同じ質の作業はできないくせに)

対策:いくら自分の仕事のResponsibilityを果たすためでも、限度というものがあります。その限度を超えて、深夜でも有給中、週末中でもExectiveでもない社員に仕事を催促するのはルールというかマナー違反。これも会社の社風と上司の能力に大きく関わっていると思います。HRに相談し改善しないのであれば問題視したほうがいいと思います。

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教材費などが出ない

新しい技能を身につけるための教材費は出る、というポリシーだったようですが、夫の提示したプロジェクトがApprovedされたのに、途中からそのプロジェクトに関わる全てのコースや教材のお金が出なかったようなので、夫は仕方なく任務を遂行するために、無料のオンラインコースなどを視聴していました。

ちなみに会社が指定したコースを修了できたのは夫だけでした。なので夫の努力の仕方、遂行の仕方に問題はないはずです。

対策:HRに行ってダメなら、自分で文書を作って「当初遂行したかったプロジェクトに関する教材費が出ないようなのでできません」とか「きちんと終了したのに賞与がありません」など、何でも文書にして持っていて、本部に送るとか、政府の労働局とか弁護士に相談したほうがいいと思う。夫にはそれを調べて実行する時間とエネルギーさえありませんでした。

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上司によるパワハラ・嫌がらせ・いじめ

夫は上司に日常的に嫌味を言われていました。数回ならいいのですが、毎回、毎回二人きりのチャットで陰湿に言われたようです。

これが激しくなってから、夫はパニック発作を起こすようになりました。

ちょっとの嫌味やブラックジョークは流していましたが、次第に一対一の会議の際などに言われ、さらいお昼を上司におごらされれることがあり、夫は「これ以上言えばHRに相談します」といって止めたレベルだったようです。

  • 上司による疎外・言葉による不快
  • 辻褄が合わないパフォーマンスの算出
  • 認可された夫のプロジェクト続行に公式に停止命令がないまま禁止させられる
  • 状況を把握していない上司による無謀な命令
  • 効率化よりも手作業
  • 手作業で無理があるとやっとわかって夫に禁止したはずの「効率化」を求める
  • さらに夫のことを「効率化」を利用しなかった際のパフォーマンス含め責める
  • 夫Responsivility以外のことも日常的にさせられる

など、上司のマネジメントが原因のものによる悪影響は多くありました。

対策:辻褄が合わない上司の判断ほど部下が困るものはない。私もこれは経験済み。HRかもっと上に相談して何とかなるかならないかはその会社の社風、風通しによると思う。何とかならない場合はもうブラックと言っていいと思う。

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突然解雇

夫は有給をめっちゃ大量消費するためにクリスマスの前後、計3週間をホリデーを利用し休みました。休んだと言ってもクリスマスの3日間以外はリモートで激しく作業していました。ひっきりなしに電話、メールが来るのです。

オハイオ帰省中に運転している際も、ずっと私が夫の言うことを書きとってメール、宿泊先でも夫はファイルを作りまくっていたほど。

年明けに出勤したら即クビでしたが、ちょっと待てよ、これって身に覚えがあるぞと思いました。

なぜなら、私もフルで働いていた際に娘の風邪、自分もうつって風邪で数日間休身、治って出勤した日にクビになったからです。サイコパス系の上司はパターンがありますね。

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ツイッターで教えていただいた目から鱗の「米系企業の勧め」です。

日系ももちろんいいところはありますが、なかなか探すのが難しい。そんな中わざわざ日系を視野に入れなくても(そりゃそうだ)米系で普通に働いたほうがいいです!

教えてくださったチーターさんの情報は本当に目から鱗。アメリカで就職・転職を考える方にとって保存版ですのでシェアさせていただきます。

アメリカに住んでて、英語がちゃんとできる方は米系をー!!

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まとめ

ブラック企業や、良くない上司、および助けてくれないHRに巡り合ってしまったら、すぐに転職を考えたほうがいいと感じます。夫の場合、毎日が転職活動もままならないほど、睡眠をとるだけで家での時間が完結してしまっていたので難しかったですが、時間さえあれば常に転職へのアンテナは張り巡らしておいたほうがいいと思います。

そして、いつ、誰が、何と言った、どういう指示をした、というメモは常に残しておくべき。セクハラ、パワハラなど、全て証拠がないと話になりません。

また、アメリカでは企業は好きな時に理由なく従業員を解雇できるようなのですが、やはりその判断には会社や上司の人柄が反映されると感じます。あとは、悪いことをせず、きちんと働いているにも関わらずパフォーマンスを理由に色々言ってくることに対する対策を立てるために、自分の作業内容を記録しておくことも大事と感じました。

 

お読みいただきありがとうございました!

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