アメリカ歯科治療体験、今度はひょんなことからいい歯医者さんが見つかったお話。
ヤブとはお別れして、一家で全員そちらに移動することになり、ヤブがいかにヤブだったか&見つからないわけがない虫歯まで黙っていられたなど悪行も働かれていたことが発覚しました。
アメリカ歯科治療体験記シリーズ5 初診予約体験談 良い歯医者さん編
在米アメリカ文化ライターのキョウコ@NandaroAmericaでーす。
歯科シリーズ第5弾、ついにヤブとはおさらばする大変心温まる希望に溢れたお話でございます。
みなさまハンカチを用意してお読みくださいませ。←
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神のお導きか、新しい歯医者を探す転機が
2018年4月1日、エイプリルフール。
私が朝シリアルバーのようなものをガリッと食べると、小さな異物があるので口から出した。
よく見ると小さな砂つぶのような白い物体。
しかし奥さん、最初の数時間は気づかなかったけれど、その異物は自分の奥歯の小さなカケラであったとわかりました。
コスコの帰り、奥歯に割れたくぼみがある。結構大きい。さっきの砂つぶ、そういえば結構大きかった。ゴマくらいあったな。
歯が欠けるって何事…。しかもアメリカで。
不思議なもので、気づいてからだんだん痛みが出てきた。
ああ、これを治すために、あのヤブ歯科には行きたくない。電話をしたとしてもまた4ヶ月後とか言われるんだろうし、どうすればいいのか。
試されるアメリカ生活&日本だったらこんなとき行きつけの歯医者さんにさっさと予約ができるのになと心細くなります。
次の日に見てくれる歯医者さんを発見する
奥歯が欠けたことにびっくりしながら、きっと隙間に虫歯があって進行してるのだろうと思いました。
あと、産後結構歯がボロボロになるって言われるから、ついにきたな、という感じですね。
痛みが結構きているのでとりあえず必死で、痛みのある場合は救急で診てくれる歯医者さんを探しました。
グーグルマップで「すぐ見てくれる」というところを見つけ、
- とりあえず電話
- 歯がかけて痛い
- うちの加入している保険で治療できますか
とたずねると、なんと!!次の日診てくれるくれるということに!保険会社のやりとりもその日に済み、電話してから30分で次の日の予約が取れました。
シグナの送ってくる歯医者さんリストにはこの歯医者さんの存在はなく、今一度、私は保険会社の指示してくることよりも、自分のニーズを先にいろいろ探したほうが早いと悟りました。
こういうこと(保険会社が送ってくるリストに含まれていないお医者さん)もあるので、リストは不十分(保険会社も怠慢で、アップデートしてないなど、問題がある。)ということを前提に、知人の勧める良さげな先生、医院を知っているんだったら、先に「私の保険は使えますか」と聞いてしまったほうが能率がいい。私みたいに従順に「このリストに載っている医師・医院だけなんだ」とは捉えないほうがいい。
常に次から次へ盲点だったところ、気づくところがある、アメリカの医療保険。
歯医者ジプシー ヤブからの脱却
捨てる神あれば拾う神あり的な出来事を胸に、私は「この新しい歯医者さんがいいところだったら、家族総出で歯医者を変えてしまおう!観察してやる!」と作戦を秘めながら受診。
ただ、この歯科さんにはPediatrics Dentist がいません。
子供はもう4歳なので、言えばまあまあいうことは聞くようになってきましたので、娘についてはダメ元で、できたら一家全員の歯の主治医になってくれますかと聞いてみようと思いながらの受診。
レントゲンはあくまでも必要箇所のみ
さて、初診だけれど、歯が欠けたという緊急事態なので診てくれているわけですが、今回は検診のような「全体のレントゲンを撮って全部診てくれる」わけではありません。
あくまでも、欠けた患部の歯がどうなっているかを見るだけの部分的なレントゲンを撮りました。全体の写真を撮るのは検診の時のみっぽいですね。
まあ、せっかく行ったから全体のレントゲンも撮ってくれればいいのに、と思いますが、こうやって先生側の融通が効かないのは、全て保険会社が「何をカバーするか」の内容と回数を全てがっちり決めているためです。こういうところが日本のお医者さんと違う。いいのか悪いのか。
プレミアムというプランに入れば、もっと融通が効くんだそうだけど。
この新しい場所は、設備がちゃんとしていて、綺麗で、全然ヤブオフィスと雰囲気とテクノロジーのレベルが違いました。このオフィスはアメリカではスタンダードなそうな、部屋にレントゲンの機械があるタイプ。ヤブではレントゲン室に行かなければならず、行ったり来たり、待ったり、なんかいろいろありました。
「検診に行ってるのになぜ虫歯があるの?」by歯科医
歯医者さん曰く、私の歯が欠けたのは色々食いしばってヒビが入ったであろう箇所(それもひどいけど)に虫歯ができて、パリンとなったようです。
お医者さんは女性で、イスラムの方で、聡明そうな印象です。イスラムの方って、コスコの店員さんでも感じたんだけど、すごくスタンダードが高いというか、「大変失礼しました。大丈夫でしたか?申し訳ありません」がすらっと出てくるのね。多分ハイコンテクストカルチャーの国だから、しつけをそうされている(日本と同じで)のだろうけど、横柄さがないのね。
この歯医者さんが怪訝に念を押してきたのは
「去年の夏に検診行ったんでしょう?なんでそこで見つからないのかしら。」
のお言葉。このお言葉はずっと胸に刻みたい。本当にダメだったんですね、あそこ。
隠されている。問題があっても隠して、あとで虫歯をひどくなってから高額請求するパターンだ、あのヤブは。確信犯の計画的放置。
これはあかん。娘も旦那ももう一度虫歯がないかちゃんとチェックしないとひどい目にあうかもしれない。
ここの先生は常識的なことを言ってくださるからヤブとの比較で申し訳ないけれど、できればこの先生に家族の担当になっていただきたい。娘も虫歯がこのまま大きくなるまで無かったら、クリーニングだけで済むんだったら、ヤブに戻る必要はないし。
治療はその場で済んだ
虫歯の治療自体はその場で済んで、白いレジンで詰めてもらえました。レジンなので綺麗に見えますね。金属よりはいいねえ。そして、何度も通わず済むのはいい。
2本(間にまたがってできていたので)直して$120くらいでした。これは思ったより安かった。日本よりは高いと思うけど。
娘の虫歯2本は$190くらいしたので、あのヤブは別に安いわけでもないのになんであんなに人がいたのか謎。通っている人はスパイラルから抜け出せない原因が、なんかあるんでしょうね。
でも、日本だと白いセラミックの詰め物の場合保険適用外で1万円以上するので、アメリカ、いいのかな?どうなんだろう。
家族全員の新患の検診受付を頼む
お会計の時に「家族3人今度からここでお世話になりたいんですけどー。娘は4歳ですが小児歯科医がいないとやっぱりダメですか?」と言ったら、「子供も(クリーニングと検診は)受け付けているよ。虫歯があったらその時はネットワーク内で隣町の医師を紹介できる。(車で30分なので全然行ける)」とのことで即OKでした。
受付の方がその場で対応してくれましたので、とりあえず夫の予約を2週間後に取り、娘と私の予約を6月に取りました。(4、5と日本に里帰りする予定があったので)
新患になったので、受付のおばちゃんが娘におもちゃと、フォルダーに入った書類パケットを人数分くれました。ファーストインプレッションはとてもいいですよ!(前のところと比べたら、大変尊厳のある扱いを受けております。怒鳴られたり、質問に答えず去らない!←)
次回シリーズ6は新しい歯医者さんのお話、さらに根管治療などもご紹介して行きます。
つづく!