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アメリカの夏時間・冬時間!変更方法と変更する日はいつ?Daylight Savings Time 解説

文化

賛否が分かれる冬時間・夏時間の制度。アメリカでは一回廃止の話が出ましたが、実際まだまだ続くようです。いつ、どうやって時計の針を戻せばいいのかなど説明しています。

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Daylight Savings Timeとはなんだろな

こんにちは、なんだろなアメリカにようこそ。キョウコ@NandaroAmericaでーす。

アメリカでは一年を夏時間、冬時間とわけた、Daylight Savings Time という制度があります。なんのために、いつ、どうやって変更するのでしょう。

私がアメリカに来てから夏時間、冬時間で経験したいいところ、悪いところも紹介しつつ、Daylight Savings Timeの時間の変え方、注意点、おもしろTipsをお伝えします!

 

2024年は 3月10日に1時間進める(1時間失う) 11月3日に1時間遅らせる(1時間のんびりできる)

です!

Daylight Savings Timeというのは、大まかにいうと、アメリカでは「夏時間、冬時間」という制度があるということなんですが、日本にはない制度のせいもあって、アメリカで暮らし始めるといろいろ困惑したりミスったりします。

これは夏の長い日照時間を有効に使って経済もアップといった効果を狙ったものですが、実際アメリカで暮らすとちょっとした混乱や、ミスを経験することもあります。

ツッコミどころが多いアメリカの夏時間・冬時間の制度ですが、開始日、時間の変え方、ミスの傾向と対策もお伝えしますので最後まで読んでくださいませー!

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夏時間・冬時間の開始日はいつ?どうやって変えればいいの?

Spring Forward, Fall Back という語呂で覚えます。意外と事故が多い、気をつけたいことなども書いてありますので、ぜひ最後まで読んでくださいねー!

春は一歩前へ(時間を失う。体が9時に起きたら実際は10時です。)

秋は下がって(時間が稼げる。体が9時に起きても実際は8時です。)

秋はいつも起きたら1時間得した感じでいいんですけど、春の1時間失うのはなかなか辛いものがあります。

夏時間・冬時間の実施日について

今後数年の夏時間・冬時間の実施日についてまとめました。*2023年春時間からそのまま固定、もう冬時間制度は廃止されることになったので、2023年3月にもう一回夏時間に戻してから、ずっとそのまま、ということになります。 最後のサインがまだなんだそうですよ。一体いつまで続くのか。大多数に嫌がられながらも継続するこの制度はいかに。

2022年 3月13日 11月6日

2023年 3月12日 11月5日

2024年 3月10日 11月3日

2025年 3月9日 11月2日

2026年 3月8日 11月1日

2027年 3月14日 11月7日

2028年 3月12日 11月5日

2029年 3月11日 11月4日

夏時間、冬時間の目的

一年を通して、日の出、日没の時刻は刻々と変化します。

冬の日照時間は寝起き、そして帰宅の時間とうまく被っているかもしれませんが、夏の日照時間は寝起きの前(朝4時代から6時ごろまでの1時間)を帰宅後に使えるようにしよう、という工夫がアメリカでの夏時間の発想です。フレキシブルというか、先進的というか。

北米では夏の間は日照時間は1日のうち最長15時間以上にもなります。

せっかくの日照時間。有効利用するために早朝、起きる前の「明るい時間」を遅めにずらし、「夜遅くまで暗くならない」状態にして生活することで、学校、仕事後時間を有効に使ってもらうというのが、夏時間の目的です。

北に行くほど夏と冬の日照時間の差が激しい

確かに、アメリカは四方に国土が広がっているし(国内で時差がありますね)、北のほうは夏と冬の日照時間の差が激しいです。

北に行くほど夏至と冬至の日照時間さも激しくなりますので、(カナダは本当にどうなってるんだろう)、アメリカのカナダ寄りの地域ではより一層夏の間の日照時間を無駄にするのは勿体無いというか、死活問題になるのがわかります。

最近、Twitterでこの図を教えていただきました。ありがとうございました。

朝の日の出の時間の見方なんですけど、日の出が8時代とか、ちょっとやっぱり不自然ですよねえ。

なかなか難しいんだな。

 

除外地域&一年中夏時間にして欲しいの意見もある!

ちなみに、アメリカの中でも南側のアリゾナ州では夏時間は採用していません。それほど影響されないからいいや、ってことなんでしょうね。

逆に、フロリダは「一年中夏時間にしたらええのに」と言っています。リゾートな地域の発想なのかなーと、いろいろ考えてしまいます。おもしろい。

メリット

  • 夜遅くまで暗くならない状態だと犯罪抑止になる。
  • 学校、仕事後も出歩ける時間が長いと経済が刺激される。
  • 余暇の時間を多く取れる。

大体のメリットが経済の活性化のことですねえ。

治安はどうなのかなとちょっと疑問ですが、夜が明るい分浮かれて早くから酔っ払って事故ったり若い人が犯罪に巻き込まれたりするリスクvs冬の暗い時間帯に帰宅ラッシュで車の事故リスクどっちが高いかきになるところ。データはあるんだろうけどねえ。

デメリット

  • 日光に当たりすぎることで皮膚ガンリスクが高まる。(そんなに当たるかな?とは思うけど積み重ねが怖いんでしょうね。私の夫も日に当たるとすぐ良性の皮膚ガンができるので、そういう白人の方は多いんだと思います。)
  • 規則正しい生活がしばらくの間乱れる
  • 体が適応するまでストレスが溜まる
  • Daylight Savings Time実施の日と人の適応期間中に、交通事故や寝不足による弊害、心臓発作などが増加する(データあり)

東京とニューヨークの比較をしたよ

私は関東で育ったんだけど、日本とアメリカの例として手っ取り早く東京とニューヨークの夏至・冬至、の日の出日の入りをを比較してみます。

夏至の日の出時刻 (6月21日) 夏至の日の入り時刻 夏至の日照時間合計 冬至の日の出時刻(12月21日) 冬至の日の入り時刻 冬至の日照時間合計
東京 04:24 19:00 14:34 6:47 16:32 09:45
ニューヨーク 05:24 20:31 15:07 07:15 16:32 09:17

夏至、冬至はみなさんご存知のように、一年で最も「日が長い日」、と「日が短い日」ですね。(だからと言って実際の日の出時刻が最も早かったり遅かったりではないです)

両都市とも、夏至の日照時間が大体15時間、冬至は9時間半、と一年の中で6時間も差があります。

日本では「秋の日は釣瓶落とし」と言われるように、秋から夕暮れがだんだん早まって、12月の冬至までは毎日日照が短くなる一方で焦りますね。

東京の体感

東京だと夏場、6月、7月のあたりは朝4時半ごろにはまあまあの明るさ、夕方7時ごろに日没という感じ。8月になると夜が徐々に短くなってくるので花火が綺麗に見える。

この朝4、5、6時台に日が出てなくてもいいじゃないのというのは、アメリカの決断はおもしろいなあ。

冬の朝は、東京は起床から家を出るまでずっと暗かったのを覚えています。バスを待つ間に日が出て、電車に乗る頃に明るくなる。冬はどこの国もまだ暗いうちから出勤、通学する人が多いんだろうなあ。

ニューヨークの体感

ニューヨークだと(私は隣の州のニュージャージーですが)6月、7月は5時半、6時ごろに明るくなり(結構遅く感じる!)目覚める頃やっと「朝です!」という感じ。朝は日本の夏と比べるとかなり遅く感じられます。

逆に夕方はとても長く、小さな子供が眠くなってくる8時は明るく(笑)、9時に寝かせたいのにまだまだ子供はやる気がある、というちょっと困った事態に。

インデペンデンスデイの花火大会は9時でやっと暗くなった頃に始まるという感じ。終わるのも10時半、帰るのも11時という感じで、どんどん宵っ張りになって行きますね。

冬は冬時間で通常に戻るので、日の出も日没も東京とそんなに目立った差の印象はありません。

生活してみると

オハイオにいた時のことですが、9月はまだ夏っぽく、日照時間が多く気温も高いのでウキウキ気分があるんですが、10月なんかは一気に日照が短くなったことに毎日気づきましたねー。寂しさを感じる季節です。

朝8時に寮を出てキャンパスを歩く時、何だか暗くて危なくないのかなとヒヤヒヤしてました。そして、このままさらにどんどん朝暗くなって行くのだろうか、と思っていた矢先にデイライトセービング(11月の第1日曜)で1時間修正が入ったので、まあ、朝の通学時間帯(8時)に真っ暗になるのは免れたという感じでした。

私は昔サンディエゴでホームステイをしていた時期がありましたが、日本と比べて夏の間の「朝の遅さ」、夜の長さが印象的でした。朝学校行く6時半ごろのバスを待つのが「白んで来た」感じでした。

なので、夏時間の設定はいいんだけど朝は夏でも暗いです。この辺「朝の暗さは直接犯罪発生率に関係しないのか」を疑問に思っています。

日本の冬も朝早い通勤通学時は暗いけど、夏の朝の通学時間に暗いのは結構不安になるんだよねえー。

Daylight Savings Timeの歴史

  • 1784年、ベンジャミン・フランクリンが冗談混じりで「変更後の最初の2、3日はきついだろうけど、それなりの経済効果があるんだから寝起きの時刻を季節によって変えるのをやったらええのにね。」と夏時間制度の元になるアイデアを発表。しかし、実現には至らず。
  • 1918、19年に実験的に実施された際、受け入れられず。
  • 1940年代、第二次世界大戦中の節約目的の政策で実施、現在に至る。
  • 1986年までは4月から10月までの「年のうち半分夏時間」のやり方だった。
  • 2007年から3月から11月までの現在のやり方になった。

もともと超不人気で受け入れられずに却下されたっていうのは笑えますね。当時の新聞など読んでみたいなあ。「馬鹿げてる」とか、「寝坊したじゃないか!」とか言ってる人多かったんだろうなあ。

昔はインターネットのようなメディアがないから「万人を一斉に統制する」とか「周知の徹底」とかの手段に相当お金と時間を割かないと失敗する、または実現も理解もされづらいんだろうなあ。

時間の設定方法

実際にDaylight Savings Timeはどのように実施されるのかについて説明します。

夏時間

3月の第2日曜の夜中、午前2時に、時間を1時間進めます。ということで、この日の朝は、1時間睡眠時間を失います。(1時間早く寝ればいいんだけど)

春のDaylight Savings Timeの日には「1時間進める」ということで「Spring Forward」(前方に跳ぶ)という覚え方をします。英語のうまい表現!

夏時間開始で気をつけたいこと

1時間早まることで朝が1時間早く来てしまいます。次の日の月曜日の朝の通勤、通学時間には寝坊、そして遅刻しないように「日曜の間に家中の時計及びパソコン、ケータイなどの時刻を進めておく」ことが必要です。

最近はスマホもコンピューターも勝手に自動で時刻を変更しておいてくれますが、インターネットに無関係の壁掛け時計、キッチンのガスレンジについている時計、車の時計などは頼る場面がとても多いので特に要注意です。

みなさん、春の夏時間開始の日は気をつけましょう!

冬時間への変更で気をつけたいこと

11月の第一日曜の夜中、午前2時に時間を1時遅めます。これで通常に戻ったということです。1時間睡眠時間を得ることができます。

冬時間開始は、夏時間開始よりもリスクが少なくすみます。1時間余裕ができるということですからね。

冬のDaylight Savings Timeの日には「1時間戻す」ということで「Fall Back」(後ろに下がる)という覚え方をします。英語のうまい表現!座布団1枚!

そして、結果として夏時間、冬時間は年の半々で分かれているわけではないので、夏時間で過ごす方が2ヶ月弱多いということですねー!冬はなるべく短い方が(個人的に)いいです。アメリカの冬厳しいです。

まとめ

いかがでしたかー?

主に「夏は冬よりも外で遊んで欲しい」という理由で実施されている夏時間制度ですが、アメリカに来て最初の数年はなかなか慣れません。スマフォやパソコンは自動で時間を変えてくれるので便利ですが、他の時計をうっかり信用して会社や学校に遅刻しないようにお気をつけくださいね!

 

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