アメリカの性犯罪者情報検索システム Sex Offender Mapの使い方

アメリカでは性犯罪者の情報が公開され、検索することができ、自己防衛の一環として利用する方も多いです。

家を買うときや,子供の学校の周り,通学路やバス停の付近など、ちょっとしたところの近隣に性犯罪歴があるかどうかが調べられるとても便利なツールをご紹介します。



性犯罪者がどこに住んでいるかがわかるんです!

こんにちは、なんだろなアメリカにようこそ。キョウコ@NandaroAmericaです。

女性の一人暮らしや,お子さんがいらっしゃる家庭などは特に「性犯罪者」のリスクを考えたことがあるのではないでしょうか。また、お子さんを日本からアメリカへ留学させる親御さん,とても心配だと思います。

アメリカは日本と違って、性犯罪者は重罪として認識され、政府のホームページなどで性犯罪者歴のある人物の住所、性犯罪の区分、リスクレベル、氏名、性別、背格好、肌の色,特徴,所持する車の車種や色などが公開されています。

この記事ではアメリカで家を買う、子供を大学に通わせる、など、地域の治安を調べたい際に大変重宝する「National Sex Offender Search」の使い方をじっくりご紹介します。



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National Sex Offender Searchの使い方解説

まず,こちらがそのウェブサイトです。お気に入りに登録しておきましょうー!

DRU SJODIN NATIONAL SEX OFFENDER PUBLIC WEBSITE (連邦)

Druさんという女性が80年代初頭に暴行を受けて亡くなったことを受けて立ち上がったシステムだそうで、Druさんのお名前が記念につけられています。

それでは、皆さんがお調べになりたい地域の名前を右側に入れてみましょう。

左側の欄は、犯罪者の名前を既に知っている場合入力してサーチすることができます。特定の性犯罪者の名前を調べるわけではなく、不特定多数の性犯罪者が周りにいるかどうか知りたい場合は右側の欄を使います。

検索すると、州警察のデータベースに移ります。

右側の欄は、上から住所,エリアの名前、州、そこから半径何マイルを検索するか、です。

ニューヨーク州はこの連邦のシステムに加入していないようですが,州の独立したシステムを運用していて、そこでサーチできるようです。

犯罪者の特徴や住所がわかる

上の検索の画像で入れてみた、高級なエリアのプリンストンにはいなかったので、他の任意の地域で検索しました。

画像にモザイクをかけて,説明します。

上から,

Name:名前、

Physical Descriptionは:年齢、性別、人種、髪の毛の色、刺青や傷の有無、身長、体重、目の色

Address は住所。このリンクからマップで見ることができます

Offencesは 危険度性犯罪の類別、犯罪を犯した日付、有罪の内容、出所日、詳細など。

右側には顔写真です。

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性犯罪者を区分する3つのレベルと内容を解説

名前の下の欄にある ”Level”(再犯の恐れレベル)が気になったので調べてみました。

ニュージャージーの場合についてですが、こちらのサイトを引用しています。

How N.J. determines which sex offenders are dangerous, explained

Tier 1 offenders are those found to pose a low risk of re-offense and are not included in the state’s online sex offender registry.

Tier 2 offenders are those who pose a moderate risk of re-offense.

Tier 3 offenders are those who pose a high risk that they will commit new crimes.

ニュージャージーの場合は、性犯罪者の再犯危険レベルを3段階で区分しています。

1(最も低い):再犯の可能性が低いので,州で公開しているデータベースに入れていない。地元警察のデータベースでは公開している。

2(中):再犯の恐れは中。(中っていうのはどのくらいなのかっていう答えになってないですね。)

3(高):再犯の恐れが高い。

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コミュニティへどうやって告知されるのか

記事を読み進めるとこの3段階の内容がもっと詳しく説明されていましたので,引用して説明しますね。

How is the community notified?

In addition to placing most Tier 2 and all Tier 3 offenders in the online registry for all to see, community notification standards dictate steps taken at the local level.

Only local police receive notification when a Tier 1 offender is released.

For Tier 2 offenders, local schools, summer camps and other organizations deemed “likely to encounter” a registrant, are also notified, according to the state Megan’s Law guidelines.

When it comes to Tier 3 offenders, the general public is notified and police officers go door-to-door in the area where the registrant will live to provide notification details.

レベル2、3は連邦、州のシステムで登録・公開されるので誰もが検索できる。

レベル1の釈放時は、地元警察のみに知らされる。

レベル2の釈放時は、地元の学校、サマーキャンプ,そしてその他の団体に「接触の可能性あり」として告知される。

レベル3の犯罪者が釈放される際は、警察官がその地域全体を一軒一軒直接訪問を行い、レベル3の犯罪者が釈放されたことを知らせに来る

レベル3がやって来る際のお知らせ、半端じゃないっすね。

アメリカではそれだけ重罪として扱われてるってことだから教えてくれること自体に感謝ですが、怖いっすねえ。

私がアメリカに来てから、色々目が覚めた部分はありますが、この自分で身を守ることへの自己責任ね。今は子供もいるから、さらに真面目に考えるようになりました。


以前住んでいた地域での対応

以前オハイオ州に住んでいた際、私の住んでいた地域に性犯罪者が引っ越して来るという手紙が政府からきました。4年間で2回もあった。(違う人物)

オハイオでの性犯罪者が引っ越して来ることへの対処は

私はまだアメリカに住み始めて間もなかったのでかなりびっくりしたのですが,手紙は結構大きめのハガキ(ノート半分くらい)で、両面印刷、犯人の顔写真始め、前述のウェブサイトでの公開情報全てが書いてありました。あと、記憶しているのが車のナンバーも書いてあったような気がします。

おお、ここまでやるのは偉いな,と思うのと同時に,ここまでやられるほど悪いんだな…という恐怖感がありました。再犯率高い人たちならなおさらです。

私の住んでいた地域が「中の下」の地域だったので,まあ、前科がある人も引っ越して来る可能性は十分にある。これは世知辛いけど、しょうがないですね…アメリカでは。勝手に越して来るのはもう身を守るも何もないですけどねえ。

じゃあ、超高級なエリアにはまず引っ越して来ることはないのでは?と思いますが、ミリオネアが余裕で出所して普通に戻って来ることも、考えられると言ったら考えられますね。汗 この辺は運任せと言っていいと思う。

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ニュージャージーでの性犯罪者が引っ越して来る時の対処は…

オハイオではこうやって中程度の危険度の人が引っ越して来る場合,こうやってお手紙がきたのです。

が、今住んでいるNJでは,お手紙がきませんでした…

というのも,2018年の年末に我々が今まで住んでいたコンドミニアムを大家さんから買った直後、Sex Offender Tier 2が 同コンドミニアムのコミュニティ内引っ越してきたのです。涙。(家を買う前に検索した際はいなかったので、引っ越してきたのか、出所してきたのかわかりませんけど)

なので、NJではお手紙でお知らせするサービスはなく,自分で調べてまず知っておく必要があると感じています。

一旦まとめると、自分の周りに性犯罪者がいるかいないかを調べて対策を練ろうとする際は、

家を買う際、引っ越す際、子供が学校、デイケア、大学などで自宅以外で過ごす場合は、その周辺も政府のサイトで調べる。

生活範囲内にもしいた場合は、自衛対策をとる。(護身術、スプレー、アラーム、子供への教育など)

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過敏になる必要はあるのか?

過敏になる必要がある、ないかではなく、アメリカの場合はこうやって性犯罪者がいます、というリスクが公開されているので、自衛をするか、しないかの自己責任が万が一の際に後悔するか、しないかの差に直結していると感じます。

自衛をしていなかったとしても、万が一の際に他人からそこを責められる理由はないのですが、やはり、アメリカでの暮らしは日本の暮らしと常識が違うところが多くあります。

なので、こう言ったツールを賢く使って対策を取っておくことは必要。

例えば、アメリカでは子供を一人でお買い物に行かせないし、ある程度の年齢になるまで家で一人にさせない、歩かせずにスクールバスに乗せるし、バス停からも大人の同伴で家まで帰って来ることが鉄則。

これをしていなかったとして仮に犯罪に巻き込まれたとしたら、アメリカでは「だって、そんなんじゃさあ…」「大人は一体何をしてたのよ!?」となりかねませんからね。

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まとめ

はい、National Sex Offender Searchを使ってどこに性犯罪者が住んでいるか誰でも検索できる、ということと、アメリカでの性犯罪者に対する警戒と危機感は日本と随分違うこと、そして普段のこう言った自衛に関するリサーチも自己責任の一環なのですなあ、というお話でした。

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