アメリカ夫失業11ヶ月 2 悪循環生活と肉体的ダメージについて

2020年夫の11ヶ月の失業のドラマに溢れる体験を振り返るシリーズ第二弾です。

コロナ禍も重なり、就活は困難を極め長期化しましたが、長くなるにつれて体力的にかなりきついレースとなりました。

努力してもしてもなかなか報われなかったパンデミック直後から半年間、そして少しずつWFHの環境が整ってから戻ってきた求人に合わせて、レスポンスも増えてきたなどの話です。

夫失業11ヶ月  悪循環生活と肉体的ダメージについて

こんにちはー。ライターのキョウコ@NandaroAmericaでーす。

前回の「アメリカ夫失業11ヶ月 1 失業中に体験する心理的ダメージについて」はお楽しみいただけましたでしょうか。

失業とコロナパンデミックが重なったおかげで最大級のピンチ&精神的ストレスを経験した我々ですが、求人の減少と市場の停滞が顕著だったパンデミック後約6ヶ月間はなかなか適した求人がなく、その後増えてきてから、ちゃんとした会社からの反応をもらうことが増えました。

この記事では長い間失業中の際の作戦の立て方や実際本当にきついので気をつけて!と注意喚起も交えた体験談をご紹介します。



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11ヶ月の失業期間は精神的にも肉体的にも長かった

コロナがなければもうちょっと早く就職できていたのかもしれませんが、とにかく2020年3月からのパンデミック、ロックダウン、高い失業率、と就活するにはハードルが高く、障壁も多い状態でした。

3月以降9月までは完全なる悪循環でした。

夫の専門はエッセンシャルや医療や物流とは全く関連がない分野だったので完全に新しい求人というのが少なかったです。しかし、業務内容はパソコンがあれば自宅でできるものだったので、後半8月ごろから求人が増えてきました。

最初の6ヶ月はコロナで市場が鈍かった&スティミュラスのおかげで生き延びられた

市場が鈍い&失業保険にプラス週$600がもらえている&外に行く用事が完全にない(涙)ことで、家の中で必要最低限の暮らしをしていれば生き延びられる、と安心しました。

これはアメリカ政府に感謝しかないです。2020年のスティミュラスももらえました。

仮にこのエクストラのコロナ手当の部分がなかったら、11ヶ月の失業というのは乗り越えるのが不可能で、就活やコースで資格取得に励む傍、週に$600くらいは稼がないと(で、稼いじゃうと失業保険も減るんだけど)生命維持の収入バランスが保てない、かなり難しい状況に陥ることとなります。




フードバンクに100%頼る 食生活の質はどうなったか

フードバンクの活動自体は素晴らしいのですが、大部分をスーパーやレストランからの寄付に頼っているため、自分が欲しいものがいつも手に入るとは限りません。

特に保存料などにアレルギーがある私には食べられるものがとても少なく、自分の分がなかったり(スーパーで自腹で買う)することも常でした。

フードバンクで扱う食品の多くは加工食品(保存料たっぷりまたは揚げ物が多い)や保存食・炭水化物中心です。缶詰などの野菜・果物は当然ながら生のものより栄養価が落ちます。そして、お肉類も成長期の子供には足りているとは言えず、定期的に肉や魚は自腹で買う必要がありました。

夏場は近くの牧場などで無料の野菜が配られたり、娘のEBTの夏休みの食費がいただけたりしたので助かりました。これらのサービスで生の野菜・果物だけを買わせてもらって繋いだ感じです。なかなか体の健康を意識すると、難しい栄養状況だったと思います。




就活100%の時間の使い方はせず、自己投資に割く踏ん切りをつけた

求人がない・あがくほど時間が無駄になる悪循環。

就活がうまくいかない原因の大部分はコロナのせいである、と敵がわかっていたので、夫の時間配分は就活2割、勉強8割くらいを保っていました。

とにかく求人数が少なかったので、そこに時間を大きく割くよりも、毎日求人チェックはしながらも、夫に欠けている分野とか、あると有利になる資格をコツコツとる作戦。

この選択ができたのも失業保険に週$600上乗せのコロナ支援のおかげだよ。

ちなみに、求人はLinkedIn一本に絞りました。

この記事もオススメです アメリカ就活は LinkedIn を活用しよう!プロに激オススメされたSNS紹介

就活に割く時間の割合は、

  1. 私が事前にチェックして保存しておいた夫がアプライできそうな求人のリストに目を通し
  2. その中で条件が合うものを絞って週に2、3件、カバーレターなど必要書類を添えて提出。

でした。




カバーレターについてー自力で済ませた

カバーレターとか、各企業に宛てた文書を作るのは私は手伝えないので、夫が自力でやりました。

ツイッターではカバーレター添削や、プロに作ってもらうのも検討したほうがいいとアドバイスをいただきました。

しかし夫的には物書きのプロの夫本人が書くものより良いカバーレターはあるんだろうか、いや… ということで、その出費は削って、夫が書いたものだけ使用しました。

2月に政府の研究機関の専門職に夫の書いたカバーレターで受かった経験があるので、夫的には、「自分の書いたもので大丈夫」「わかってもらえる」という揺るぎない自信があった(汗)ようです。



 

8月以降求人が増えてきてから私もアプライに参戦した

3月から5月ごろは、刻々と新たな恐ろしい側面ばかり報道されるコロナのニュースに怯え、子供を守り抜けるのか、この経済状況で大丈夫なのか、夫か私がコロナにかかって死んだら娘はどうなるのか、日本に一人置いてきた母親は大丈夫か、などなど、心配が絶えず、私は完全に不眠症に陥りました。

さらにアレルギーもひどかったので春から初夏は体調が良くなかったです。

これは完全に精神的ストレスが原因だったと思います。

夏頃、ニュージャージーの1日あたりの感染者、死者数は下がってきて、「ああ、これでワクチンができたら少しは元どおりに近づくのかな」という希望が出てきました。

実際(これを書いているのは2021年5月4日)コロナとの戦いはまだまだ続いていますが、医療面で重症化をなるべく防ぐ対応の開発と、企業側も「こんなに長く停滞していたら潰れる」と、さらにWFHの体制が整い、だんだんと夫のような失業者が採用され始めてきたと感じたのが8月後半ごろ。

毎日不安で一杯のため、1日が過ぎるのが早いものの、夫もチャンスを逃してはいけない!と私は覚醒しました。← 9月ごろから求人が増えたので、私がワンクリックでできるところだけのアプライをし始めました。




LinkedInで良い仕事を見つける方法&つながり歓迎!

1日3回ほど、各1時間、夫のLinkedinのアカウントで新着の仕事を検索し、さらに色々な検索の仕方も試しながら、毎日毎日求人をチェック、保存。夫のアカウントを利用するのはもちろん許可を取っております。というかここまでやる奥さんも少ない。

私は「もう以前のブラック低賃金社畜コースは全力で避けたい」と学んだので、かなり仕事(お給料)を選ぶようになっていました。

私の作戦は

  1. 給与の高い方から
  2. 大企業から
  3. 保険・ベネフィット
  4. 一定以下の給料は完全無視。

ここまできたのだから、困るとわかっている年収のところにわざわざアプライすることはない!

読者の皆さんももし今就活中でしたら、

LinkedIn一本に絞る(つながり申請歓迎です!Kyoko Bartleyで検索してください)を実行してみてください。

LinkedInの就活の記事でも触れましたが職安の先生曰く、他の大手サイトの求人も7割以上死んでいるから時間の無駄、ということです。In____とか Mon___とかは大手でも、良い仕事を見つけるのは向いていないです。「お前はもう死んでいる」←なんです。




10月半ばに仕事が決まった

8,9月から嵐のように「Easy Apply」の求人を私がアプライしまくりました。合計200件くらいはしたとおもいます。

夏以降アプライする価値がある求人がこれだけ増えたことも驚きです。半年はかかったけれど、やはりアメリカは強い。WFHへの対応が進んで本当に良かった。

9月中旬くらいから7件くらいの企業から面接のお知らせが届くようになり、最終面接にこぎつけたところが3件ほどあったと思います。

そして一件決まって、バックグラウンドチェックなどの期間もあり、11月から働けるようになりました。めでたい!市場が活性したら2ヶ月がむしゃらにやったら受かる手応えです。(でもね1月にクビになったんだよね←)

ということで、今回はここまで。次回は「アメリカ夫失業11ヶ月 3 米国の福祉の利用について」に続きます。いざという時のためにすぐ申請したい福祉について色々体験談を書きます。

受かったけど1月にまたクビになり、就活するのですが、キョウコ家のハードなお話はまだまだ続きます。お付き合いいただけたら嬉しいです。

 

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