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アメリカの家の価値は上がる!購入・メンテ・住んで気づいた体験談

住まい

アメリカのお家・不動産事情は日本と全く違って驚く方も多いと思います。住んでからせっせと中を直し、外もメンテをし、そしてほとんどの場合価値が上がって、売る際に利益が出ることが私にとって衝撃でした。

買った瞬間から資産価値が減っていく日本の不動産事情とは全く違うことを学びましたが、この記事では実際家を買ってからの体験談を紹介します。

アメリカの家の価値は上がる!住んで気づいた体験談

こんにちはー。ライターのキョウコ@NandaroAmericaでーす。

アメリカで不動産を購入するのは良い投資!とよく皆さん言われます。実際にうちも激安の家を買って、3年後に売った際に10%上がった経験があります。うちの夫いわく、下がらない土地に、下がらない物件を買って手入れをすれば上がっていくもんだそうです。

この記事では我が家がオンボロ一軒家を購入してマイナーなところを直し直し住み、その後売った時に利潤が出た話をします。

私がオハイオで夫と一軒家を購入した際に気づいたのは「家を買う=ほぼ中古市場」そして、米国では中古の家を買ったら当たり前のように地道に手入れをしまくり、売るときにはなるべく価格を上げようとする文化があったんですね。

知らないことがいっぱいやねえ…。



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アメリカの家はトラブル多いけど根性で直す!

アメリカの家にトラブルがつきものな理由の一つに、「基本的に古い」ことがあると思います。米国の家屋は日本のように大きな震災があるたびに住宅の建築基準法がアップデートされていくことがなく、古い物件を大事に住む場合が多いです。

あちこち老朽化したり型が古くなったら、アメリカでは一般的にどうやって対処していくのでしょう。

自力で直そうとすればホームセンターでなんでも揃ってしまう環境

古い物件は当然色々な部分にガタがきていますが、そこをアメリカの皆さんは根性で直す。街にはHome Depot やLowesなどの巨大な大手ホームセンターに行き、素人でできる範囲の作業ならば、お店の専門家にいろいろ聞いて来て、ネットで調べて、なるべく安く頑張ります。

ペンキ塗り、シャワーヘッドやシンクの交換、便器の取り替え、このくらいは自分でやっちゃうという方が多いです。ホームセンターに行くと実際なんでも手に入るので、アメリカではかなり自分でできるリフォームの幅が広いですね。

大掛かりなリフォームの際、窓を交換するとか、バスタブ交換、天井を張り替える、水周りのパイプ、電気関係はさすがに多くの人が業者に頼みますが、地元の広告でよく入ってきます。そして結構引っ張りだこな感じで待たされることも多いです。

ちなみに業者は地元の工務店に頼む方が安い場合が多いようです。



住宅地のパターンもいろいろある

私は以前オハイオでは築約100年の家に住んでいましたが、その住宅地の一帯が「100年前に売りに出された建売住宅地」でした。

古い住宅地 マジで古い&建築様式が移民・歴史の色を濃く出している

建物の様式が大体似ている、パターンが数通りを組み合わせているので、街並みが「テーマが同じ」家々で、見た目とても素晴らしかったです。ドイツ風の建築で、ドイツ移民の労働者階級の人が大量に住んでいた地域でした。

ドイツ移民が工業、人のやりたくない職業の分野で大変貢献したそうです。この様式というか、古さの家は、今私の住んでいるニュージャージー州中部ではあまり見かけません。もっとニューヨークの方や、州都に近い方には古い住宅地も多くある感じです。

100年前に大量の建売住宅とか土地開発があったこと、移民でも大勢が結構それなりの一軒家に住んでいたのがすごいなと思ってしまうんだけど、そんな感じで、私の住んでいた市の住宅地はとにかく築100年前後の古い物件の割合がとても多かったですね。

でも、結構よく売れている地域だったので、夫と相談の上、古い地区の家を買うことにしました。



新し目の郊外の住宅地はゆったり広々している

市街地よりも離れたこれぞアメリカの近代的な住宅地、は大きなお庭、きれいに整備された区画、ゆとりのある雰囲気が魅力です。ダウンタウンに近い古めの住宅地とは違う「郊外の」良さがありますね。

以前住んでいたオハイオの古い住宅街から30分くらい離れると、80年代以降に作られたであろう、巨大な「ミックマンション」の住宅街が広がっていました。

ミックマンションは新建材だとか馬鹿にされ気味の言葉ですが、近代的なお家、広々とした庭、管理されたコミュニティで、私にとってはこっちが理想です。

それから、ミックマンション区画の外側はすぐ畑でしたねえー。田園と住宅のラインがくっきり別れていて、いずれこの畑も住宅地になるのかな、などよく思ったものです。

土地にゆとりのある地域では、通勤が苦にならないロケーションで、暮らし向きが豊かな家庭はこういう郊外型の広々としたお家を好む傾向があるように感じます。車社会のまちづくりってよく考えると面白いですね。日本と真逆のアプローチというか。



 

オハイオの我が家のスペック 日本円にして700万の激安庭付き一軒家

不動産の値段が高い地域の方は本当に驚かれると思いますが、私が住んでいたオハイオ州南西部の築約100年建売住宅地の価格は2013年で約$70000(700万)でした。

日本でいうと250坪くらいの敷地(ミックマンションと比べたら小さいです)に小さめながら古風なお家。前庭には大きな花壇、小さな池と噴水、裏庭には東屋、パーティー小屋、ジャグジー、パティオがありました。家は2ベッドルームですがメインのベッドルームは大きめで、バスルームは2つ、ガラスばりの温室、暖炉、床暖房、ベースメントには趣味の部屋、パントリー、ホームシアターがありました。

見た目は石とレンガの作りで、窓全てにはステンドグラスの細工があり、この窓ガラスを再使用しての窓枠の取り替えが不可能なほどお金がかかる感じで、近所の人は皆さん窓のリノベーションはしていない様子でした。

これが当時その地域での標準的な建売物件の内容だったと思います。治安はそれほど良くなく、道を挟んで怪し目の地域がとても近かったこと、性犯罪者が引っ越してくるというお知らせが3年間で2度ほどありました。

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ニュージャージーのコンドミニアム 高いけどメリットは多い

現在住んでいるニュージャージーのコンドミニアム(築35年くらい)はこの家より半分くらいの大きさで、地下室もなくかなりダウングレードした感じですが、値段は3倍以上です。

満足しているかというと、広さ的には全く満足していません。引越しの際にかなりの数の古い家具を手放しました。

しかしながら、築100年と比べて新しいこと、HOAがあって屋根の張替え、芝生の手入れ、雪かき、庭掃除・植物の手入れは自分でする必要がほとんどありません。また教養のテニスコートやプレイグラウンド、プール、遊歩道などもあるので、コミュニティの質には満足しています。

また値段が高い・人口密集度が高いということで教育レベルもオハイオで住んでいた激安の地区よりはるかに安定しています。(オハイオは星1/10、ニュージャージー7.5/10。)

ということで、子供の年齢が就学以上になった際、いずれにせよオハイオのあの家には住めなかったであろうと感じています。ニュージャージーのコンドミニアムは値段は高いけれど、子育てと治安の面では満足しています。

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オハイオの家を直しまくり3年で15%上がって売れた

家を買ってからちょうど3年目で夫の転職が決まり、Short Saleで売りましたが3日で買い手がつき、15%の利潤が出ました。Short Saleじゃなかったら、25%位いっていたかもしれません。

アメリカではこんな感じで、家を売るときに利潤が出るケースが多いので、不動産購入は良い投資という見方が強いです。夫は人気のある地域、家の状態、不動産業者との話を判断材料にしていました。


自力で修理しまくっても合計金額は意外と安い

オハイオの家の場合、古いこともあって、もともと直すところは多かったですが、裏庭の老木の撤去とポイズンアイビーの除去を徹底してやるときに業者を1回使ったのみでした。

屋根の張り替えは確か災害(ストームが来て屋根に何か落ちてガッターが曲がって水が逆流して雨漏りしたことがあったので)保険が効いて実費はほぼなしでできました。

月に$100くらいの出費で自分で蛇口やシャワーヘッドなどを直したり、ペンキを塗り直したり、壁のひび割れを修繕したり、床を磨いたり、庭の花壇に多年草を植えたりしました。

毎日何かしら庭作業と、マイナーなリノベーションを続けました。

これは私が赤子を抱えながら専業主婦で家にいたこと、あと私自身もDIYをすることに抵抗がなく、YouTubeなど見て大体わかって、旦那と作業を進められるタイプだったのも大きかったかもしれません。こういう方はせっせとお家の価値向上のために日々手入れをしていると

自力でメンテする際、毎月平均$100は家を持っていると、庭なんかに結構かかるので許容範囲(むしろ安い)価格かと思います。

もっと大きなお庭のお家だと人が乗って運転するタイプの芝刈り機を買ったり、プールのメンテなどなど、いろいろかかる要素は大きくなっていくと思います。



どこを一番に直したりメンテするのが効果的か

雨漏りとか基礎にヒビが入ってるとか水回りのパイプが老朽化しているとかは一番先に直さなくてはいけない&それなりのお金がかかると思います。湯沸かし器(Water Heater)やセントラルヒーティングのファーナスが老朽化していたらまずそっちにお金を使うのが良いです。(当たり前ですね)

その他のマイナーなところでは、窓は省エネ窓にする、壁の色を売れやすい無難でモダンな色にする、庭を綺麗にし、芝生のメンテをしっかりする、などを続けると良いと言われています。

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庭の手入れ&彩りが結構アピールになる

オハイオの家の裏庭は、大木除去した後、土が全部掘り返し状態になったため、一から始めるみたいなほど荒れていました。

2年かかって芝生を再生させ、花壇に花を植えて増やし、茂った大木の枝をたくさん落として日当たり良好にしたり、コストコでソーラーライトを買って、庭全体に暗いスポットがないように(防犯にもなるし、周りの家も触発されて安全が増します)など、工夫しました。

お花が結構前庭がある場合は重要で、芝桜、ラベンダー、デイジーなど長く咲いていて、さらに毎年勝手に生えてくる種類のものを種から植えて超増やしました。(簡単です)

勿忘草・セージは零れ種で勝手に生えて増えるし、虫がつきにくいのでオススメです。良いグラウンドカバーになります。

チューリップ、水仙など球根系も土壌が合えばどんどん増えて、次の年から2倍、3倍になっていきます。


キッチンのリノベーションなど大掛かりな改装の際に注意すること

今度今住んでいるニュージャージーの今度のキッチンをリノベしようと夫と計画していますが、業者を入れた大きなリノベの場合、カウンティにリノベのパーミッションなどを届け出る必要があります。

これはプロパティタックスの繁栄に大きく影響するからとか、家を売る際のタックス関連の記録のために必要だそうです。

キッチンやお風呂の大改装の際は業者を使う場合が多いと思うので是非、業者に、どんなペーパーワークや段取りが必要か、きちんと効いて、対応してから施工に入るのが良いと思われます。(州や地域で決まりが違うので、必ずご自分の地域の法律をご参考に。)



まとめ

アメリカで家を買うと、大体の場合は家の価値は上がり、メンテを怠らず続けていけば、売る際に利益が出るケースが多いです。

そのため不動産購入の際は投資としての側面が強いですが、メンテもそんなに難しくなく、自分でできるお手軽なものもたくさんあります。

時間とエネルギーがある場合は是非是非お家のお手入れをして、売る際により高い金額で売れるようにしたいですね!

 

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