アメリカの祝日＆休日一覧＆解説　全州共通の Federal Holidayとは

この休日は、もともと２月２２日（ワシントンの誕生日）の固定された日をお休みにしていました。しかし、１９６８年に起きた「月曜休日統一法」と言う（日本でも最近取り入れて月曜をお休みにしてど、日、月、と連休にしやすく工夫する法律）法律で、２月の第３月曜日をワシントンの誕生日としてお祝いするという形になったそうです。

こんなところで日本が取り入れた方法に出会えるとは。

別名「大統領の日」(Presidents’ Day)とも言われます。はい、アメリカは政治的なお休みが多いです。はい。ニュージャージーでは大統領の日って呼んでるなあ。

日本は大半が文化庁が取り仕切ってる感じの日本の文化関連の「雅」というか、「侘び寂び」というか、あんまり政治的な匂いがしない休みが多い気がしませんか？海の日、山の日、こどもの日、文化の日、勤労感謝などなど。

この日にはワシントンD.C .において大々的なパレードなどがあって圧巻ですが、あまり他の州では大規模な催し物はない様子です。でも公立学校は普通大体お休みですね。

ワシントン記念塔

メモリアルデー（Memorial Day）５月最終月曜日

はい、２月からいきなり次は５月最終です。５月最終と言ったら、もう子供達の学校は夏休みに被っている地域も多いのではと思います。

メモリアルとは、追悼の意味ですが、何を追悼するのかというと、はい、「戦没者」ですね。ということでメモリアルデーは「戦没者追悼の日」です。アメリカの休日パターンで「建国」、「軍人」は欠かせないポイントです。

戦没者の日には何をするかというと愛国心、そして戦死された軍人さんに敬意と感謝を表すことなどが挙げられます。

ワシントンD.C.では当然大きな催し物がありますが、みなさんの地元でも「戦没者」のためのセメタリー（墓地）などではイベントを開催する可能性が高いですので、興味のある方はローカルなイベントにも参加されてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、メモリアルデー前後には結構なセールが開催されます。クリスマスなど年末の方がセールの規模と消費の規模は大きいですが、テレビ買いたい、パソコン買いたいなど、高額なものを狙っている方はこの時期も年末の次に狙い目となってきます。そして、つぢの独立記念日で「半期の一大セール」が炸裂していきますよー。

リンカーン大聖堂

独立記念日（Independence Day）７月４日

７月４日はみなさんご存知、アメリカの独立記念日です。インデペンデンスデイ、フォースオブジュラーイです。

催し物が多いのはもちろん、スーパーからモールから、オンラインショッピングでもセールが開催されますよー。

アメリカでは現在いろんな意味で平和を願わずにはいられない状況になってきているので余計に心に響きます。

この日はクリスマス、サンクスギビングに次ぐ大規模なお祝いなのですが、各地で花火が打ち上げられ、お祭りやパレードが繰り広げられます。でも、基本的に家でバーベキューをやったり、家族と過ごしますね。アメリカは家族大好きです。

ボストン

住宅地なんかはお家を国旗で飾ったり、スーパーでもケーキ売り場に赤青白のアイシングのケーキが並んだり、デコレーションやアクセサリーを売りまくったりと、夏休み気分も合体して、かなり派手目なホリデーです。

独立記念日にどんなことをするのか触れながらバーガー屋さんを紹介する記事はこちら

ニュージャージーうまいもの伝説ー独立記念日は肉！Bobby’s Burger Palaceで祝ったよ！ー

レイバーデー（Labor Day）９月第一月曜

レイバーデーとは「労働者の日」です。日本の勤労感謝と内容は似ているかというと「働く人への感謝、慰労」という面では似ているのですが、情緒的には結構違います。

アメリカのレイバーデーは９月第一月曜のため、レイバーデーがもうすぐだ、ついにレイバーデーだ、というと、夏休みの終わり、夏の終わりという一抹の寂しさ、季節の変わり目を感じるセンチメンタルなところがあります。

サンディフック　夏の終わりはどの国も切ないんやね。

アメリカは広いですから常夏の地域もたくさんあるので夏の終わりを感じにくい場所もあるかと思いますが、９月はそろそろ学校が始まる時期でもあるし、５月、６月からの長い夏休みももう終わり、という感じが漂うのは同じだと思います。

北米の夏は意外と早く終わって、９月は残暑＆かなり秋めいてきます。８月中旬ごろからはスーパーや量販店ではBack to School Sale （新学年開始セール）をアピールしてきますし、保護者は子供の学用品やお弁当の材料の買い出し、そして節約に頭を悩ませ始める時期でもあります。

アメリカにもこんな感じで季節の移り変わりを感じる出来事はいっぱいあるもんです。

コロンバスデー（Columbus Day）１０月第２月曜

コロンバスデー。ご存知コロンブスさんの日なのですが、大航海時代にインドに行くつもりがアメリカ大陸にたどり着き、ネイティブアメリカンを発見。どこまではまあいいとして、近年コロンブスが「あかん」人物という認識が一般的になっています。私が小さい時とずいぶん「歴史上の偉人」の認識が変わったものだと感心します。

コロンブスさんは

インドに来たぜと思い込んでた
奴隷商人のスキルを活かして、ネイティブアメリカンの奴隷化を思いついたり
その後ネイティブアメリカンを大虐殺する
金（ゴールド）がとにかく露骨に欲しかった

などなどの「なんでこんな史実があるのにこの人物の日を祝うのか」がアメリカ国内でも問題になっています。

「国民の休日」ではあるんですが、アメリカは面白くて、それに反対する姿勢も見せてOKなので、うちの地区ではこの日は祝わず、無視ですね。コロンバスデーに何をするのかという答えとして、「うちの地区は無視して通常営業なのでよくわからない」でした。

娘の学校でも、夫の職場でも祝わず、「国の制定する祝日」のくせに休みでもなかったのでインパクト度はかなり低いです。（笑）

アメリカ大陸に最初に上陸した人の記念日として「コロンブス」を出してきたのだと思いますが、かなりの問題がある史実なので、このままフェードアウトもしくは除外されるのではないかと私は思っております。みなさんどう思われますでしょうか。

アメリカ大陸関連の偉人を称える日を作るならば、アメリゴ・ベスプッチさんとかマゼランさんも候補に上がってこないのかな、と思っております。深く知らないけど。（でもなんかもう大航海時代は題材にしちゃいけないと思う。汗）

ベテランズデー（Veterans Day）１１月１１日

これは日本語訳では復員軍人の日（退役軍人の日）と言います。私が大学生の頃は退役軍人の日を主に使っていたなあ。

この日は何をするのかというと、もちろん軍人さんに感謝をする日なんだけど、もともとは第一次世界大戦を締結させたことを祝う目的で制定されました。１１月１１日は世界平和デーなどにもなっているけれど、まず第一次世界大戦が終わった日、ということなんですね。

この日がアメリカにて国のお休みとして扱われるようになったのは１９２６年で、１９３８年にはアメリカのすべての州で施行されました。でもこの年のすぐ後に第二次世界大戦になって行くんだから、平和とはなんだかなーだと思う。

この日にはワシントンD.C.のアーリントン墓地内にある無名戦士の墓にて、慰霊のためのリースが（花輪）が捧げられます。

ワシントンDC アーリントン墓地

ちなみに、学校のお休みですが、１１月１１日のすぐ後に最大級イベントのサンクスギビングが控えているせいもあって、いくらなんでもこんなに休んでいられないということなんでしょう、娘の学校では通常通り学校に行く日となっております。親としてはそりゃそうだわなという感じです。（笑）

サンクスギビングデー　感謝祭（Thanksgiving Day）１１月第４木曜

サンクスギビングデーは秋の深まりも最終に入り、日も短くなり、だんだんと冬篭りに突入する時期です。この日にはターキーを焼き、パイを焼き、コーン、お芋、果物、とにかくご馳走を並べて「感謝する」日です。

ターキーにはクランベリーソース、スタッフィング、そしてグレービーとマッシュポテト。作るお母さんは朝から重労働です。

うちの娘の学校ではサンクスギビングデーの週は水、木、金、土、日曜日と５日間休みになります。学校業務が停止する期間としてこれは長いんですが、アメリカ国内を大移動するとなるとこの日程ではかなりきついものがあります。前後１日ずつを移動に割いたとして３日のうち１日しかのんびりできない。行く方も、迎える方もかなりの勢いです。うーん。

サンクスギビングデーに実家に帰ってターキーを食べるのはいいんですが、前後の休みがそんなにないので強行軍で帰省をして鳥の切身を食べる。片道一人国内線＄３００かける。宿泊費、外食費であっという間に貯金が消える。

鳥は自分の家で焼けばストップアンドショップでターキーの生が＄３５で売っていますので大したことないんですが、飛行機代をかけて、レンタカーを借りて、遠くまで帰省。これは辛い。肉体的にも時間的にも金銭的にも辛い。移動のせいで純粋に楽しむ余裕がない。冗談じゃない。そこまでしなくても、と私は思ってしまうんです。ごめんなさい。